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現在相場考察

600万円台になっている、ノーチラス3900/1A青文字盤

2025年10月28日更新
パテックフィリップのノーチラス3900/1Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年9月の安値と2025年10月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は219万3000円の値上がりだった。

ノーチラス 3900/1A 青文字盤についての考察(2025年10月)

このところ、ノーチラスでは3800/1Aの青文字盤が伸びており、現在1000万円以上という水準に達しています。

3800/1Aは1982年にデビューしてから2005年頃まで作られたロングセラーですが、同じ世代にはクォーツモデルが存在。

それが、3900/1Aであります。

3800/1Aの時期において、ノーチラスのメンズサイズは33mmといった小さめサイズとなっていましたが、クォーツの3900/1Aとなると32mm。機械式に対して1mm小さいサイズとなっています。

そういった小さなサイズということや、クォーツモデルということもあって、2002年頃において中古が30万円台で購入可能となっていました。(同じ頃、3800/1A青文字盤の中古は60万円台)

しかしながら、2020年代の今となってはノーチラスが30万円台などということは考えられず、前回、この3900/1A青文字盤を記事で取り上げた2022年9月時点では、約438万円という水準に達していたわけです。

さて、冒頭でもお伝えしたように、近頃この世代のノーチラスが伸びている様子があり、現在3800/1Aの青文字盤は、1100万円以上という水準。過去最高値であります。

では、3900/1Aはどうかというと、こちらも過去最高値を更新しているといえる状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ ノーチラス 3900/1A 中古 ボーイズ(ユニセックス) 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年9月
の安値
2025年10月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
3900/1A
青文字盤
中古 3年
1ヶ月
¥4,387,000 ¥6,580,000 2,193,000 149.99%

3900/1Aは、3800/1Aよりも数が少ない傾向があるため、「常に中古が売られている」というわけではありません。

ただ、1年に1度程度は中古個体が出る傾向があり、2021年は300万円台、2022年春は500万円台、2023年からは400万円前後といった水準となっていました。

それに対して、現在水準は658万円ですから、これまでと比較して明らかに高くなっている状態だといえます。

ノーチラスといえば、5711/1Aなどロレックス6桁に相当する世代が、2022年春に急上昇した後に下落し、そこから値動きが停滞気味という印象があります。

しかしながら、3800/1Aや、この3900/1Aなど、ロレックス5桁に相当する世代に関しては、今年になってから過去最高値更新といった動きが見られるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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