このところ、ノーチラスでは3800/1Aの青文字盤が伸びており、現在1000万円以上という水準に達しています。
3800/1Aは1982年にデビューしてから2005年頃まで作られたロングセラーですが、同じ世代にはクォーツモデルが存在。
それが、3900/1Aであります。
3800/1Aの時期において、ノーチラスのメンズサイズは33mmといった小さめサイズとなっていましたが、クォーツの3900/1Aとなると32mm。機械式に対して1mm小さいサイズとなっています。
そういった小さなサイズということや、クォーツモデルということもあって、2002年頃において中古が30万円台で購入可能となっていました。(同じ頃、3800/1A青文字盤の中古は60万円台)
しかしながら、2020年代の今となってはノーチラスが30万円台などということは考えられず、前回、この3900/1A青文字盤を記事で取り上げた2022年9月時点では、約438万円という水準に達していたわけです。
さて、冒頭でもお伝えしたように、近頃この世代のノーチラスが伸びている様子があり、現在3800/1Aの青文字盤は、1100万円以上という水準。過去最高値であります。
では、3900/1Aはどうかというと、こちらも過去最高値を更新しているといえる状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年9月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
パテックフィリップ
ノーチラス 3900/1A 青文字盤 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥4,387,000 | ¥6,580,000 | 2,193,000 | 149.99% |
3900/1Aは、3800/1Aよりも数が少ない傾向があるため、「常に中古が売られている」というわけではありません。
ただ、1年に1度程度は中古個体が出る傾向があり、2021年は300万円台、2022年春は500万円台、2023年からは400万円前後といった水準となっていました。
それに対して、現在水準は658万円ですから、これまでと比較して明らかに高くなっている状態だといえます。
ノーチラスといえば、5711/1Aなどロレックス6桁に相当する世代が、2022年春に急上昇した後に下落し、そこから値動きが停滞気味という印象があります。
しかしながら、3800/1Aや、この3900/1Aなど、ロレックス5桁に相当する世代に関しては、今年になってから過去最高値更新といった動きが見られるのです。