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現在相場考察

30万円台後半になっている、シーマスタープロフェッショナル2531.80

2025年12月11日更新
オメガのプロフェッショナル2531.80について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年6月の安値と2025年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は6万6000円の値上がりだった。

シーマスター プロフェッショナル 2531.80についての考察(2025年12月)

シーマスターのメインモデルといえるのが、青ベゼルのプロフェッショナルですが、その初代が2531.80であります。

プロフェッショナルといえるスピードマスターの初代が1950年代登場である一方、シーマスタープロフェッショナルの登場は1993年。スピードマスターと比較すると意外と歴史は浅いのですが、1990年代から2531.80は、ムーンウォッチ的なキャラクターとして捉えられていたといえます。

例えば、時計雑誌で3570.50がデイトナと比較されていたならば、シーマスターの2531.80はサブマリーナーと比べられていたわけで、いずれもオメガを代表するようなキャクターといった印象でした。

しかしながら、近頃の相場において、スピードマスターが上昇している一方で、シーマスターの値動きは地味。

ムーンウォッチの3570.50は2018年に30万円台に達していたのですが、2531.80が30万円台に達したのは2024年になってからであります。

3570.50は2018年から、2年に一度といったぐらいのスパンで『40万円台⇒50万円台』というような価格ステージの変化をする傾向があります。

その一方で、シーマスターの2531.80はあまり変化をせず。2020年に20万円台に達してから、30万円台となるまで約4年という歳月が必要だったのです。

そんなシーマスターの2531.80でありますが、近頃、以前と比べて勢いが強くなっている印象があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年6月
の安値
2025年12月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
プロフェッショナル
2531.80
中古 1年
6ヶ月
¥305,800 ¥371,800 66,000 121.58%

現在、2531.80のボトム価格(ABランク以上)は約37万円という水準に達している状態。

2531.80には、Cランクといった個体が多い傾向があるため、相場を見る際にはABランクのボトム価格を見る必要があるのですが、それがなんと約37万円といった価格帯に変化しているのです。

2531.80が30万円超えとなったのは2024年6月ですが、そこから1年半で30万円台後半に変化。これは、以前と比べて「変化のスピードが早い」といえる状態です。

スピードマスターに対して遅れをとっていたといえるシーマスタープロフェッショナルの2531.80は、ようやく「3570.50を追いかける姿勢になった」というように感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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