シーマスターのメインモデルといえるのが、青ベゼルのプロフェッショナルですが、その初代が2531.80であります。
プロフェッショナルといえるスピードマスターの初代が1950年代登場である一方、シーマスタープロフェッショナルの登場は1993年。スピードマスターと比較すると意外と歴史は浅いのですが、1990年代から2531.80は、ムーンウォッチ的なキャラクターとして捉えられていたといえます。
例えば、時計雑誌で3570.50がデイトナと比較されていたならば、シーマスターの2531.80はサブマリーナーと比べられていたわけで、いずれもオメガを代表するようなキャクターといった印象でした。
しかしながら、近頃の相場において、スピードマスターが上昇している一方で、シーマスターの値動きは地味。
ムーンウォッチの3570.50は2018年に30万円台に達していたのですが、2531.80が30万円台に達したのは2024年になってからであります。
3570.50は2018年から、2年に一度といったぐらいのスパンで『40万円台⇒50万円台』というような価格ステージの変化をする傾向があります。
その一方で、シーマスターの2531.80はあまり変化をせず。2020年に20万円台に達してから、30万円台となるまで約4年という歳月が必要だったのです。
そんなシーマスターの2531.80でありますが、近頃、以前と比べて勢いが強くなっている印象があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年6月 の安値 |
2025年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
シーマスター プロフェッショナル 2531.80 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥305,800 | ¥371,800 | 66,000 | 121.58% |
現在、2531.80のボトム価格(ABランク以上)は約37万円という水準に達している状態。
2531.80には、Cランクといった個体が多い傾向があるため、相場を見る際にはABランクのボトム価格を見る必要があるのですが、それがなんと約37万円といった価格帯に変化しているのです。
2531.80が30万円超えとなったのは2024年6月ですが、そこから1年半で30万円台後半に変化。これは、以前と比べて「変化のスピードが早い」といえる状態です。
スピードマスターに対して遅れをとっていたといえるシーマスタープロフェッショナルの2531.80は、ようやく「3570.50を追いかける姿勢になった」というように感じます。