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現在相場考察

ついに90万円台に到達、サントスガルベW20098D6

2025年12月16日更新
カルティエのサントスガルベW20098D6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年12月の安値と2025年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は6万4260円の値上がりだった。

サントスガルベ W20098D6についての考察(2025年12月)

ここ2ヶ月3ヶ月の間において、人気スポーツ系といった、従来から「変動する」印象の腕時計が久々に値動きしている様子があります。

そういった“人気キャラクター”といった腕時計は、2022年春に過去最高値を更新した後に下落。ここ3年ぐらいは元気がなかったわけですが、このところ久々に上昇しているのです。

その一方、この3年ぐらいの間において、それらとは逆に「元気がある状態」だったのがカルティエでした。

特に伸びているのがサントスガルベだといえ、長年25万円程度といったLM自動巻が70万円以上となるなど、かつて無いほどの伸びを見せたわけです。

そんなカルティエでありますが、近頃、ロレックススポーツ系などが久々に元気を取り戻した一方で、そこまでの変動が見られず。モデルによっては下落傾向が見られるほどであります。

しかしながら、サントスガルベのXLサイズにおいては、ロレックススポーツ系といった“従来からの人気キャラクター達”に負けずと動いている様子があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年12月
の安値
2025年12月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20098D6
中古 1年
0ヶ月
¥883,740 ¥948,000 64,260 107.27%

このW20098D6という型番は、2005年に登場したサントスガルベのLMを上回る“XL”のメンズサイズ。

2022年頃まで、LMの機械式モデルは25万円程度といった水準が続いていましたが、そういった時期においても、このXLは動いていました。

そのような時期において、XLは40万円台といった水準に達していたこともあったわけで、当時、あまり動く印象の無かったカルティエの中で、値動きするモデルの代表格だったといえます。

そんなW20098D6ですが、この1年2年ぐらいの間に、サントスガルベが全体的に値動きするようになってからは、LMサイズに追いつかれるような状況に変化。

先のように、LMサイズは25万円程度といった水準が続いていたわけですが、2024年10月には約76万円にまで到達。その時点で、LMとXLが「ほぼ同じ水準」となっていたのです。

ただ、その2ヶ月後、2024年12月にはXLが80万円台に達し、LMとの差を広げます。

そして今にかけてもXLは値動きしており、現在水準はついに90万円台に到達。

このW20098D6は、従来から『ロレックススポーツ系が動く時期に動いていた』という傾向がありますが、そういったことは今でも変わらないというのが面白いと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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