ここ2ヶ月3ヶ月の間において、人気スポーツ系といった、従来から「変動する」印象の腕時計が久々に値動きしている様子があります。
そういった“人気キャラクター”といった腕時計は、2022年春に過去最高値を更新した後に下落。ここ3年ぐらいは元気がなかったわけですが、このところ久々に上昇しているのです。
その一方、この3年ぐらいの間において、それらとは逆に「元気がある状態」だったのがカルティエでした。
特に伸びているのがサントスガルベだといえ、長年25万円程度といったLM自動巻が70万円以上となるなど、かつて無いほどの伸びを見せたわけです。
そんなカルティエでありますが、近頃、ロレックススポーツ系などが久々に元気を取り戻した一方で、そこまでの変動が見られず。モデルによっては下落傾向が見られるほどであります。
しかしながら、サントスガルベのXLサイズにおいては、ロレックススポーツ系といった“従来からの人気キャラクター達”に負けずと動いている様子があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年12月 の安値 |
2025年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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カルティエ
サントスガルベ W20098D6 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥883,740 | ¥948,000 | 64,260 | 107.27% |
このW20098D6という型番は、2005年に登場したサントスガルベのLMを上回る“XL”のメンズサイズ。
2022年頃まで、LMの機械式モデルは25万円程度といった水準が続いていましたが、そういった時期においても、このXLは動いていました。
そのような時期において、XLは40万円台といった水準に達していたこともあったわけで、当時、あまり動く印象の無かったカルティエの中で、値動きするモデルの代表格だったといえます。
そんなW20098D6ですが、この1年2年ぐらいの間に、サントスガルベが全体的に値動きするようになってからは、LMサイズに追いつかれるような状況に変化。
先のように、LMサイズは25万円程度といった水準が続いていたわけですが、2024年10月には約76万円にまで到達。その時点で、LMとXLが「ほぼ同じ水準」となっていたのです。
ただ、その2ヶ月後、2024年12月にはXLが80万円台に達し、LMとの差を広げます。
そして今にかけてもXLは値動きしており、現在水準はついに90万円台に到達。
このW20098D6は、従来から『ロレックススポーツ系が動く時期に動いていた』という傾向がありますが、そういったことは今でも変わらないというのが面白いと思います。