赤サブというとロレックスブームが始まった90年代後半より、“価値あるモデル”という扱いを受けています。
その頃より4桁リファレンスのロレックスは“アンティーク”と呼ばれ、クラシカルな見た目と個体数の少なさから高値の傾向でした。
そしてこの赤サブは、同じリファレンスの通常モデルに対してSUBMARINERの文字が赤いというだけで、通常の1680より30万円程度“割高”(90年代後半頃)だったモデル。
「ブルータス」といえば、毎号異なる特集を行う雑誌として長らくスタイルを変えず今でも続いていますが、そのブルータスが1999年に高級腕時計特集を行いました。
表紙には、
間違っていませんか、日本人の時計選び。 ロレックスが一番と思っていませんか!? これが時計選びの世界基準です。 |
という文言が記載。
主な企画はアンティークロレックスに対する批判であり、国内評価と海外評価を比較し国内評価の異常な高値に対して疑問を呈すという趣旨でした。
しかし、その頃の水準でも赤サブは約46万円。比較対象となった海外の相場は約27万円と記載されています。
ちなみに、その際ブルータスは、この赤サブの高値に対し、
『同じモデルでもロゴが赤いと「赤サブ」といって価格が上がる。日本ならではのおめでたい珍現象がある。』とコメント。
しかしその後、日本の常識は世界標準となり、今では世界全体で「価値がある」と認識されています。
そして、2007年の時点ではこの赤サブ120万円という水準まで到達しています。
しかしこれは日本ロレックス修理証明書付きの個体であるため、他の赤サブより高めという事情も存在。
赤サブはリダンされた個体などが混じっているため、本物証明が難しい時計ですから、特に日本ロレックスの証明書付きという要素が重要です。
そして、同じく日本ロレックス証明書付きの個体は、今の相場水準では179万8000円という価格。
2007年は全体的にロレックスが高かった時期ですが、その頃より60万円程度値上がり状態です。
ロレックスサブマリーナ“赤サブ”1680の価格比較
時計名 | 状態 | 2007年11月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年4月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス サブマリーナ “赤サブ” 1680 |
中古 | ¥1,200,000 | 9年 5ヶ月 |
¥1,798,000 | 598,000 | 149.83% |