それは、この5800/1Aが2ピース構造で裏スケという点です。
この5800/1Aは3800/1Aの後継として2006年にデビュー。
同時にデビューした5711/1Aは今でも現行モデルかつ、最近中古でも400万円近い相場という大人気モデル。
そしてその大人気モデルよりさらに高い5800/1Aは、そもそも売られているのを見かけることが珍しいというほどかなりレアなモデルなのです。
5711/1Aがジャンボサイズなのに対して、この5800/1Aはミディアムサイズ。
アクアノートでいうミディアムサイズに相当する5800/1Aは通常であれば、ここまでレアモデルはならなかったでしょう。
しかし、ノーチラスの伝統的な「2ピース構造」が採用され、さらに裏スケであるという点が強さを生み出しています。
そのため、ここまでの高値でも欲しいと思わせてくれる1本。
パテックフィリップのムーブメントは美しく、長年裏スケ化を望むファンが多かったことでしょう。
ただ、裏スケ化されたノーチラスは「2ピース構造」という伝統を失ってしまったという点も存在します。
ですから、
- 裏スケ
- 2ピース構造
という点を備えるこの5800/1Aはかなりツボ刺激するモデルなのです。
なお、「2ピース構造+裏スケ」という仕様は先程の3712とこの5800しかありません。
そして、シンプルな3針というもう一つのノーチラスの伝統を有するこの5800/1Aこそ、世界中のノーチラスファンのツボを刺激するモデル。
それだけ強い要素があるのにもかかわらず、売っているのを見かけるほどレアというこの5800/1Aですが、久々に売り出されたのを発見してとても「珍しいモノを発見できた」と嬉しい気持ちにさせてくれた1本です。
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