オニキス文字盤といえばデイデイト以上に設定された超高級文字盤という印象がありますがデイトジャストにも存在します。
デイデイトの場合、オニキス文字盤はダイヤ無しと2Pダイヤ仕様を見かけますが、デイトジャストの場合、不思議と2Pダイヤ文字盤しか見かけたことがありません。
バーインデックスもないほどシンプルすぎるほどシンプルな表記がオニキス文字盤の特徴ですが、そこにたった二つだけ配置されるダイヤは、独特の怪しげな雰囲気をよりいっそう引き立て、とても良いバランスとなっているように見えます。
また、このダイヤは遠目で見ると通常の10ポイントダイヤと同じようにもみえますが、実は「6」と「9」が表現されている特別仕様。
オニキス文字盤仕様のデイトジャストは、この16623でも、6桁リファレンス時代の116623でも存在します。
ただ、中古での流通は少なく、なかなか売りに出されることを見かけない時計。
それは、正規店の新品でも事情が同じようで、入荷することが珍しいとの情報を聞いたことがあります。
また、正規店でもこのモデルを買う人は「コレが良い」と指名買いするような“分かる人”という傾向がある模様。
最近、デイトジャストのコンビモデルは5桁時代の16623の場合、30万円台後半で購入可能なほど身近なモデルですが、オニキス文字盤の場合はずっと高い存在というイメージがあります。
では、オニキス文字盤は通常モデルと比較していったいいくらぐらい高いのかというと、デイトジャストの場合通常文字盤より30万円ほど高いといったところです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
|
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年12月 の安値(ヤフオク) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
デイトジャスト オニキス文字盤 16233 |
中古 | 3年 6ヶ月 |
¥548,000 | ¥698,000 | 150,000 | 127.37% |
オニキス文字盤のキャラクターからして、かなり高いのかと思いきや、その差額は意外にも30万円程度。
つまり、このオニキス文字盤の付加価値イコール30万円ということになります。
確かに30万円は高い金額であることに変わりはありませんが、グリーンサブなどの“色付きベゼル”の付加価値が30万円程度であることを考慮すると、ロレックスとしては常識的な額と感じてしまいます。
また、6桁リファレンスのデイトジャスト116233においても通常モデルより30万円程度高いというのは同じで、現在売られている116623のオニキス文字盤は93万5800円という価格です。
|
|
オニキス文字盤という存在はマニアックではありますが、その強いインパクトゆえに知名度は低くない存在だと思います。
ただ、前途のように「かなり高い」というイメージがありますが、デイトジャストの場合、6桁リファレンスモデルでもGMTマスター2の116710BLNRと同水準。
まして、この記事の16623の場合、70万円を切る価格であり、現在青サブ16613より安く買うことが可能なのです。
16623通常=378000、オニキス698000 差額=320000
116623通常=658000、オニキス935800 差額=277800