腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

比較的身近なオニキス文字盤、ロレックスデイトジャスト16233

2017年6月11日更新
ロレックスのデイトジャスト16233について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年12月の安値(ヤフオク)と2017年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年6ヶ月での変動は15万円の値上がりだった。

デイトジャスト オニキス文字盤 16233についての考察(2017年6月)

オニキス文字盤といえばデイデイト以上に設定された超高級文字盤という印象がありますがデイトジャストにも存在します。

デイデイトの場合、オニキス文字盤はダイヤ無しと2Pダイヤ仕様を見かけますが、デイトジャストの場合、不思議と2Pダイヤ文字盤しか見かけたことがありません。

バーインデックスもないほどシンプルすぎるほどシンプルな表記がオニキス文字盤の特徴ですが、そこにたった二つだけ配置されるダイヤは、独特の怪しげな雰囲気をよりいっそう引き立て、とても良いバランスとなっているように見えます。

また、このダイヤは遠目で見ると通常の10ポイントダイヤと同じようにもみえますが、実は「6」と「9」が表現されている特別仕様。

オニキス文字盤仕様のデイトジャストは、この16623でも、6桁リファレンス時代の116623でも存在します。

ただ、中古での流通は少なく、なかなか売りに出されることを見かけない時計

それは、正規店の新品でも事情が同じようで、入荷することが珍しいとの情報を聞いたことがあります。

また、正規店でもこのモデルを買う人は「コレが良い」と指名買いするような“分かる人”という傾向がある模様。

最近、デイトジャストのコンビモデルは5桁時代の16623の場合、30万円台後半で購入可能なほど身近なモデルですが、オニキス文字盤の場合はずっと高い存在というイメージがあります。

では、オニキス文字盤は通常モデルと比較していったいいくらぐらい高いのかというと、デイトジャストの場合通常文字盤より30万円ほど高いといったところです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年12月
の安値(ヤフオク)
2017年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
オニキス文字盤
16233
中古 3年
6ヶ月
¥548,000 ¥698,000 150,000 127.37%

オニキス文字盤のキャラクターからして、かなり高いのかと思いきや、その差額は意外にも30万円程度

つまり、このオニキス文字盤の付加価値イコール30万円ということになります。

確かに30万円は高い金額であることに変わりはありませんが、グリーンサブなどの“色付きベゼル”の付加価値が30万円程度であることを考慮すると、ロレックスとしては常識的な額と感じてしまいます。

また、6桁リファレンスのデイトジャスト116233においても通常モデルより30万円程度高いというのは同じで、現在売られている116623のオニキス文字盤は93万5800円という価格です。

オニキス文字盤という存在はマニアックではありますが、その強いインパクトゆえに知名度は低くない存在だと思います。

ただ、前途のように「かなり高い」というイメージがありますが、デイトジャストの場合、6桁リファレンスモデルでもGMTマスター2116710BLNRと同水準。

まして、この記事の16623の場合、70万円を切る価格であり、現在青サブ16613より安く買うことが可能なのです。

16623通常=378000、オニキス698000 差額=320000
116623通常=658000、オニキス935800 差額=277800

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。