このモデルは、レベルソスクアドラの中でもホームタイムというGMTモデル。
9時位置の小窓に「AM/PM」が表記されるのという点が、他のGMTモデルとひと味違ったプチコン的要素ですが、これはホームタイム針と連動しています。
ホームタイム針は中央が透ける形状で、時針と分針が黒色。
自身が他国にいるときは、ホームタイム針で自国の時間を表示させるわけですから、外の景色を見ても朝か夜かを判断できません。そのため、ホームタイム針に「AM/PM」の表記を連動させることにより、自国が朝の10時なのか夜の22時なのかをすぐに理解することが可能です。
そして、このホームタイム針は、時針と見事に重なる設計となっており、自国にいて第三国の自国を把握する必要がない場合、通常の2針腕時計のような見た目になるのです。
いかにもジャガールクルトといった感じの細かい仕掛けの数々がとても魅力的。
そして、レベルソですから、当然ケースを反転させることもでき、裏スケ仕様のムーブメントを眺めることができます。
自動巻のローターがあるという点はレベルソとして若干の違和感がありますが、ムーブメント自体の見た目はそれを忘れさせるほど美しいと感じます。
ということでこのレベルソ、上記のような魅力的な要素が多々あるわけですから、現状相場でも納得の1本だと思います。
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