このメカニカルフリーガーは、90年代後半から2000年代にかけて製造されたモデルで、5桁リファレンスのロレックスに相当する時代のモデル。
この年代のモデルは全体的に評価が高い傾向で、この時計も魅力的な要素が多い1本といえるでしょう。
2009年の相場や現在相場が20万円台であるという印象から、定価が高そうには感じませんが、実は60万円以上という定価で、一時の実勢価格もそれに近い水準でした。
ですから、2009年の時点ではかなり値下がり状態となっていたわけですが、人気があるにもかかわらずそこから今にかけて値上がりしていないという状態です。
IWCというブランドはその輪郭が分かりづらく、ロレックス以上と扱われる時代もあった一方、今の相場を見るとオメガ並とも感じます。
マニュファクチュールではないものの、このメカニカルフリーガーのムーブメントはベースのバルジュー7750をかなり改良。
また、耐磁性能を売りにした時計ではないものの、インナーケースでムーブメントが覆われた仕様となっています。
これは、磁気を発生させる装置が多い航空機の操縦室で使われることを想定したパイロットウォッチならではの仕掛けとして、ツボな要素だと感じます。
人気要素が多々あり、キャラクター性もはっきりしているこの時計、2009年と同じ水準で手に入るというのはなかなか魅力的だと思います。
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