2003年に登場したシャネルJ12のホワイトセラミックという存在は、デビュー当時から高い注目度となった存在です。
当時において、人気のあったブランドといえばフランクミュラーですが、フランクミュラーの高いモデルを買っている人が、ロレックスのスポーツモデルを買う感覚でこのメンズサイズのJ12を買っていたように感じます。
そんなH0970という存在は、なかなか値動きする傾向があるといえ、相場全体が高いときには高く、安いときには安いという価格帯になっていることをよく見かけます。
例えば、2008年のリーマンショック前は、時計相場が2000年代前半と比べてずいぶん高くなっていた時期ですが、このH0970の中古も「前よりずいぶん高くなった」と感じた記憶があります。
しかし、その後リーマンショックにより、腕時計相場全体が安くなるとこのH0970も下落傾向となり、2010年における中古相場は約25万円という水準になったのです。
そして、アベノミクス以降、腕時計相場が高くなるとこのH0970も相場が上昇。2015年には約41万円という水準にまで達しました。
しかし、2016年にロレックスなど多くの腕時計が安くなると、このH0970も20万円台という水準まで下落。2016年には何度か値下がりを繰り返し、12月時点では約23万円という水準になっていたのです。
この2016年12月の水準ですが、なんと2010年時点の約25万円より安いのです。2016年は2015年などと比べると相場が安くなった時期ではありますが、ロレックスなどで2010年頃より安くなったという存在は無いといって良いと思います。
ですから、いくら2016年という時代でも2010年よりも安くなってしまったこのH0970という存在は、その時点で何らかの異変が起きたというように感じます。
しかし、2017年に入るとこのH0970は反発し、相場が回復傾向となったのです。2017年にこの時計は、2度の上昇となり、12月時点では約28.9万円という水準にまで回復。
2017年は多くの腕時計が目立って上昇していたため、それらと同様にこのH0970が回復傾向というのは、それ以前の相場変遷を考慮すると、自然と感じました。
そして、2018年以降も多くのモデルは値上がり傾向が続き、2017年の水準より高くなっています。
そのため、このJ12のH0970も2017年12月より更に上昇しているのかと思ったのですが、実はこの時計、なんと2016年12月と同水準にまで下落しているのです。
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シャネルJ12H0970の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年12月の安値(楽天) | 期間 | 2019年1月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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シャネル J12 H0970 |
中古 | ¥289,440 | 1年 1ヶ月 |
¥239,760 | -49,680 | 82.84% |