ヨットマスターロレジウムといえば、現在16622が70万円以上という水準ですが、50万円台で購入可能なモノがあります。
それは、168622という存在なのですが、なぜ50万円台で購入可能というと、ボーイズサイズだからです。
スポーツロレックスといえば、メンズサイズのみという印象がありますが、ヨットマスターにはボーイズサイズも用意。5桁時代はレディースサイズの用意もありました。
メンズサイズの16622が40mmである一方、ボーイズサイズは35mmというサイズ。現在のラインナップでも、268655というボーイズサイズがありますが、37mmに拡大されています。
このロレジウムのボーイズという存在は、いつの時代でもメンズより安いという価格帯に位置し、どの時代でもおおよそ10万円程度安い傾向があります。
ロレジウムの16622といえば、以前の記事でも書いたように、相場全体と連動しているかのような値動きをする傾向がありますが、この168622は、16622の“値上がりする前の価格”となっているような印象です。
実際、2016年12月時点で16622のボトム価格は60万円を切っているという状況でしたから、現在の168622と同じような価格帯に位置したことになります。
また、同じく2016年12月時点ではこの168622は約49万円という水準だったわけですが、それは2013年頃と同水準だといえます。
この168622という存在は、ボーイズサイズということで、メンズサイズほど注目度も人気も高くないように感じます。
しかし、値動きの観点では16622同様、この2年間でしっかりとした動きとなっており、なかなか優秀な存在であるという点が面白いところだと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター ロレジウム 168622 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥498,000 | ¥588,000 | 90,000 | 118.07% |
168622のサイズは35mmであるため、ボーイズサイズといっても、デイデイトや5桁時代のエクスプローラーなど、36mmのメンズサイズと比べてそれほど小さいとはいえません。
しかし、実物を見るとなぜだか小さく見えるのです。
その理由こそ、回転ベゼルを有することによって、文字盤、つまりクリスタル部分の面積が小さくなっているため、視覚的に小さく見えるのでしょう。
そういったことから、あまり注目度が高くないモデルという印象もありますが、35mmというサイズはなかなか着けやすく、意外と普段遣いに良い時計といえるかもしれません。
現在の50万円台後半という水準は、スポーツロレックスとしては3番目に安い価格帯に位置しているといえ、プラチナ文字盤という要素を考慮するとなかなか魅力的だと感じます。
また、6桁時代ではロレジウムのボーイズサイズが無いため、時計ツウの普段遣いの1本としてなかなか良いキャクターといえるかもしれません。