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現在相場考察

1000万円以上になった、ノーチラス5712/1A-001

2021年2月25日更新
パテックフィリップのノーチラス5712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年2月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0ヶ月での変動は74万7000円の値上がりだった。

ノーチラス 5712/1A-001についての考察(2021年2月)

つい2週間ほど前にお伝えしたこの5712/1A-001ですが、またもや目立って値動きしている様子があります。

というのも、5711/1A-010が凄まじい上昇となったことによる影響だと思われます。2週間前時点で5711/1A-010は、880万円程度という水準になってから「売出し数が0」となっていたため、その際の参考値は800万円台後半という印象でした。

実際、1月31日時点では5711/1A-010888万円で購入可能だったため、この5712/1A-001945万円という水準になったことをお伝えした2月13日時点では、「5711/1A-010の上昇に伴う値動き」として、900万円台という水準は妥当といった感覚だったといえます。

ちなみにその際、白文字盤の5711/1A-011の売出しはあったのですが、その水準は約987万円だったため、2月13日時点で、このコンプリケーション3針よりも安価といった状態になっていました。

しかし今、5711/1A-010は、1月時点とは比べ物にならないほど凄まじい価格帯へと変化。現在水準は1485万円というボトム価格になっているわけです。

そうなると、この5712/1A-001が上昇しても不思議ではないといえるわけですが、今回お伝えするように、実際値上がりしている様子があるのです。

ではどうなっているかというと、5712/1A-001の現在水準は1019万円というボトム価格に達している状況です。(2月23日時点)

2月13日時点でも過去最高値更新といったところでしたが、現在水準はさらにそれを74万円ほど上回っているわけで、ついに「1000万円以上」という価格帯にまで到達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE ノーチラス プリコンプリケーション 5712/1A-001 自動巻き メンズ 腕時計 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年2月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5712/1A-001
中古 0年
0ヶ月
¥9,450,000 ¥10,197,000 747,000 107.90%

2019年夏の下落トレンドから緊急事態宣言を経て、今年2021年の1月中旬頃まで、現行世代のノーチラスはどれも、『下落傾向⇒目立って値動きしない』といった感覚がありました。

そういった意味では、なんだか元気がないようにも見えたわけですが、2021年1月の終わり頃からは「眠っていた巨人が目覚めた」かのように派手な値動きをしている様子があります。

そうなっているのは、5711/1A-0105711/1A-011、そしてこの5712/1A-001なのですが、これらはいずれも、つい最近まで2019年上半期が過去最高値といった水準だったわけです。

ですから、2019年夏の下落トレンド以降、約1年半に渡って「元気がない」という状態だったわけですが、ここにきて、ド派手に上昇しているという点が共通しているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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