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他のパネライ文脈とは異なる評価、ルミノールベースPAM00116

このところ、値動きするモデルと、そうでないモデルとの差が激しい傾向があるパネライですが、「値動きするパネライ」は何なのかというと、「尖った要素があるモデル」だといえます。

そういったことに該当するのは、主に2000年代前半までに製造されたレアモデルといった傾向があり、特に古いモデルが評価されている印象です。

ここで、パネライの世代をザックリ分けてみたいと思います。

  • プレリシュモン(1993-1996)
  • リシュモン初期世代(1997-1998)
  • リシュモン世代II(1999-2001)
  • リシュモン世代III(2002-2004)
  • リシュモン近代的世代(2005-)
  • と筆者は定義してみました。

    プレリシュモンやリシュモン初期世代は全体的に評価されているといえますが、特に有名なのが、トリチウムの手巻きルミノールでしょう。

    ただ、この世代ではラジオミールのラインナップはほぼなく、唯一あったのが、ロレックスのデットストックムーブメントを搭載した21番でした。

    そして、リシュモン世代IIの段階で、限定モデルなど高級ラジオミールが投入。ルミノールでは、ルミノールクロノが登場していますが、「尖った要素があるモデル」は基本的にこの時期までという傾向が強いといえます。

    リシュモン世代IIIからは、パネライにおける“変化の時期”となるわけで、比較的“新しい世代”という感覚があります。

    ただ、そういった新しめの世代でも、近年のパネライにおける人気要素に該当するモデルは、それなりに評価されるということがあります。

    リシュモン世代IIIにおける評価される要素とは

    それら要素は、

  • 変わった文字盤色(ブルー、ブラウンなど)
  • サテン仕上げ(チタンモデルや69番など)
  • 生産年が短い(1年や2年程度)
  • といった傾向があります。

    ただ、こういった要素を持つパネライは、このところあまり目立った評価とはなっていない様子があるのです。

    特に2018年頃までは、分かりやすく値動きしていた傾向がありましたが、ここ2年ぐらいは、あまり目立った値動きをしないモデルが多くなったと感じられるのです。

    そういった意味では、このPAM00116という存在もそういったことに該当するモデルだといえるのですが、実はこれ、例外的に「随分凄い様子」となっているのです。

    では、この116番はどのような様子かというと、現在ボトム価格はなんと約78万円という様子。前回お伝えした2016年11月水準は約48万円でしたから、この4年5ヶ月という期間で約29万円の上昇となっているのです。

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    オフィチーネパネライルミノールベースPAM00116の価格比較

    時計名 状態 2016年11月の安値 期間 2021年4月の安値 変動した額 残存価額
    オフィチーネパネライ
    ルミノールベース
    PAM00116
    中古 ¥488,000 4年
    5ヶ月
    ¥781,700 293,700 160.18%
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