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1999年頃の新品相場を上回った、エクスプローラー14270

「高級腕時計がプレミア価格になる」ということを世の中に知らしめたのが、このエクスプローラー14270だといえます。

この14270は、SSスポーツモデルの中で、最も廉価なモデルだったといえるわけですが、90年代後半といった時代の価格序列はデイトナの次」というポジション。今でいう、緑サブのような感覚だったといえます。

なぜ、そんなにも高かったのかというと、「人気ドラマでキムタクがエクスプローラーをつけていた」ということがきっかけだったわけですが、こういったことはいかにも90年代らしいといえるでしょう。

この14270は、2001年に114270にバトンを渡しましたが、現行時代の新品実勢価格が最も高かったと感じられたのが1999年の相場だと思います。

当時、14270の定価は税別34万円程度だったのですが、1999年の新品実勢価格は60万円程度に達していました。その時、筆者は14270を「すごく高い」と思ったことを覚えています。

けれども、エクスプローラーは2000年代中盤頃から、SSスポーツの中で「高いほう」というわけではなくなります。

そして、14270のリーマンショック後の中古相場は、20万円台前半にまで下落。その際、約21万円といった価格帯で入手可能だったわけですが、90年代後半当時の相場を知っている筆者としては「かなり安い」と感じられる水準でした。

ただ、このリーマンショック後という時代には、14270に限らず、多くの人気モデルがかなりな下落となっていたわけですから、14270だけが特別安いというわけではありません。

しかし、2013年以降という時代になると、14270「他のSSスポーツと比べて安い」という感覚になっていき、あまり相場も変化しないという傾向が続いていたのです。

実際、2017年まで14270は長らく30万円台に位置。2017年11月に40万円以上となったものの、それもまた長きに渡って40万円台が続くということになっていました。

40万円台に終止符を打ったのは、2019年5月になってからのことであるため、『40万円台⇒50万円台』には1年半という期間を要したということになります。

そして、『50万円台⇒60万円台』となったのも、同じく1年半がかかったわけですが、この間には断続的な下落トレンドが含まれるため、2017年⇒2019年ほど「動かない」という感覚がありませんでした。

まして、中古相場が60万円台ということは、「1999年頃の新品実勢価格と同じ価格帯に到達」ということですから、約22年を経て、ようやく「高かった頃の新品相場に後の中古相場が回復」という状態になったといえます。

さて、そんなエクスプローラー14270ですが、2020年11月に「60万円台になった」と驚いてから、7ヶ月後の今、再び価格ステージが変わったという状況になっています。

現在、14270のボトム価格は71万円。つまり、70万円台になったわけで、7ヶ月で『60万円台⇒70万円台』という変化をしたということになります。

これまで、価格ステージの変化には、1年半といった期間を要していたわけですから、かなり短い期間での変化だといえるでしょう。

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ロレックスエクスプローラー14270の価格比較

時計名 状態 2020年11月の安値 期間 2021年6月の安値 変動した額 残存価額
ロレックス
エクスプローラー
14270
中古 ¥613,800 0年
7ヶ月
¥710,000 96,200 115.67%
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