今年3月に生産終了が発覚した116400GVですが、黒文字盤については、生産終了発覚直後に「特に目立って動く」という様子はありませんでした。
そんな116400GV黒文字盤ですが、時が経つにつれて“やや動く”という様子を見せています。
生産終了発覚から1ヶ月が経過しようとしている今、116400GV黒文字盤は約129万円がボトム価格という状態。
116400GV黒文字盤の今年2月水準は約106万円でしたから、生産終了前と比較して約22万円の値上がりということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
ミルガウス 黒文字盤 116400GV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,068,600 | ¥1,298,000 | 229,400 | 121.47% |
生産終了発覚後に上昇といっても、この116400GV黒文字盤については、シンプルに「生産終了効果で値上がりしてすごい状態!」などとはいえません。
というのも、この約129万円という水準は「過去最高値」ではないのはもちろん、「過去2番目、3番目」といった高値でもないからです。
通常、生産終了効果によって「上昇」した場合、過去最高値更新というのが当たり前だといえますが、116400GVは、「2022年の急上昇時よりも安価」という状態です。
以下、ざっと116400GV黒文字盤の過去相場について注目すべきポイントです。
つまり、現在水準の約129万円は上記と比べると決して高くないといえるわけです。
116400GV黒文字盤は、2008年のリーマンショック時に大暴落した経緯がありますが、2022年1月の中古相場は、大暴落前、すなわち2008年6月水準に「あと一歩」というところまで迫っていました。
しかし、その後の下落トレンドによって116400GV黒文字盤は下落したため、生産終了前水準は約106万円程度といった状態になっていたわけです。
現在水準は、そこから上昇したものの、2022年1月のような150万円台といった状態にはなっておらず、「生産終了によってしっかり上昇した」とは一概にいえないといえます。
相変わらず116400GV黒文字盤の値動きは一筋縄ではいかないわけですが、このモデルに限らず、値動きを考慮する場合は、「今」だけを見るのではなく、「変遷」を見ることが重要だといえます。