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現在相場考察

それなりに回復している様子、オーヴァーシーズ42042/423A-8872

2025年2月4日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ42042/423A-8872について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年8月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は34万1000円の値上がりだった。

オーヴァーシーズ 42042/423A-8872についての考察(2025年2月)

2021年から活発に値動きするようになったオーヴァーシーズ

最初に値動きするようになったのは現行モデルで、その後、2世代目や初代といったモデルが値動きしていった経緯があります。

初代モデルの“ラージ機械式”は、2020年頃まで70万円台、80万円台といった価格帯に位置していましたが、2022年6月になると約186万円に達していました。

その際、約186万円となっていたのは、銀文字盤の42042/423A-8872ですが、他の文字盤色も同じような水準に位置。また、青文字盤に至っては特に高くなっており、その時期240万円台となっていました。

しかしながら、翌年2023年になると初代オーヴァーシーズは下落。2022年5月に約186万円だった42042/423A-8872は、2023年8月時点で約128万円にまで下落していたのです。

そんな42042/423A-8872ですが、現在相場はそれなりに回復している様子があります。

現在水準は約162万円となっているのですが、これは1年半前に対して約34万円の値上がりであります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年8月
の安値
2025年2月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ
42042/423A-8872
中古 1年
6ヶ月
¥1,287,000 ¥1,628,000 341,000 126.50%

なお、初代オーヴァーシーズ3針モデルのメンズサイズには、ラージとミディアムがありますが、機械式の型番はそれぞれ2つずつ存在します。

今回の42042/423A-8872は「42042」でありますが、同じラージ機械式でも「42040」が存在。

では、「42042」と「42040」に違いはあるのかというと、実は微々たる差があります。

「42042」は「42040」の改良版といえるモデルで、ムーブメントの一部が異なる模様。また、文字盤の「SWISS」部分が、「T(トリチウム表記)」か「σ(シグママーク)」かという違いがあります。

初期が「42040」で改良版が「42042」。初代オーヴァーシーズといえば、1996年登場ですが、いずれも1996年頃に登場したといわれているため、早い段階で「42040」から「42042」になったと推測できます。

ただ、こういった違いはあまり知られておらず、なおかつ初代には、「ラージ・ミディアム」や「機械式・クォーツ」といったラインナップがあるため、「ラージ&機械式」だけでも型番が2つあるというのは複雑だといえます。

相場については「42042」と「42040」で明白に違うといったことはないといえますが、両者が同じ時期に売られているという状態が少ないため、一概に「こういった傾向がある」といえないのが難しいところ。

ただ、今回と取り上げた42042/423A-8872含め、『2022年に急上昇⇒2023年に下落⇒2025年現在では回復』となっている点が初代オーヴァーシーズに共通するといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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