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唯一サテンだった青文字盤、パネライルミノールマリーナPAM00069

ポストロレックス、ポストエクスプローラとして、パネライが脚光を浴びたのは2002年のこと。


最も先に注目されたパネライこそ、このステンレスブレスレット搭載のルミノールマリーナだったのです。

当時のパネライは、

  • 44mm=手巻き、革ベルト(交換可能のラバーベルト付き)
  • 40mm=自動巻、ステンレスブレスレット(他に革ベルトモデルあり)
  • ラジオミール
  • というシンプルな3本立てのラインナップでした。

    今のように44mmのステンレスブレスレットはなかったのです。

    その中で、ロレックスに最も近い40mmのステンレスブレスレットが最も先に注目されました。

    中でも黒文字盤のPAM00050が定価を上回るプレミア価格で取引されたりしていました。

    で、上記の通り、黒、白、青というラインナップの中でもっとも不人気だったのがこのPAM00069

    筆者としては近所のドンキホーテで新品が37万8000円で売られていたというのが、個人的に印象的なできごとであります。

    で、そんなPAM00069ですが、早々と生産終了になり、黒文字盤白文字盤と共通の鏡面+サテンのコンビ仕様PAM00120となります。

    で、その後逆にオールサテンのPAM00069がレア仕様という評価となり、黒白青の中で最も高値になります。

    特に2007年頃なんかは60万円近かったような気がします。

    で、そんなPAM00096ですが、最近までも黒文字盤白文字盤と比べると頭一つ高値の状況でした。

    それが、最近安いのが出てきて、黒文字盤も白文字盤もPAM00069も約42万円前後という水準になりつつあります。

    今までの評価からして黒文字盤PAM00050、白文字盤PAM00051とPAM00069が同評価というのは安いと思います。

    まして、今回の44万円の個体は「新品同様」というほどの良い状態。

    ほとんど使われていなかったのに、手の届かない文字盤内という場所にダメージが有るのが非常にもったいないですが、徐々にかつての新品価格37万8000円という2001年とか2002年ごろの水準に近い価格は非常に魅力的だと思います。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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