この33mmのブルガリブルガリこそがジェラルドジェンタデザインの時計です。
今でこそ33mmというと地味に思えますが、ベゼルに記された「BVLGARI・BVLGARI」という文字のいやらしさはコレぐらい小さくシンプルなデザインでこそ生きてきます。
現行モデルのように派手で大きいと、いやらしさが全面にでて上品さが失われてしまいます。
ちなみにこの33mmのブルガリブルガリ、現行モデルだった頃はいくつかのラインナップがありました。
・黒文字盤(ステンレス・イエローゴールド)
・クオーツ(永久カレンダー)
・オートマティック
・革ベルト
・ステンレスブレスレット
・GMT
・白文字盤(ステンレス)
・クオーツ(永久カレンダー)
・オートマティック
・白文字盤(プラチナ)
・その他モデル
(すべて33mmのメンズサイズ)
見ての通り、黒文字盤のラインナップが多いですね。
オリジナルデザインに近いのは黒文字盤ですが、白文字盤はラインナップが少なく希少なうえ、プラチナの特別モデルがあったため黒文字盤より高値です。
私は、一度自分が持っている黒文字盤のクオーツ白文字盤に変えることができるか(ロレックスやオメガのように)と思いブルガリ正規店を尋ねたのですが、担当された女性店員から「できません!」とあまり丁寧でなはい口調ではっきりきっぱり言われた記憶があります。
多分、プラチナモデルが白文字盤だったため、プラチナモデルに偽装したいという要求と勘違いされたのかもしれません。
しかし、ブルガリの場合、デイト表示が黒文字盤は黒背景に白文字、白文字盤は白背景に白文字と決まっているので、文字盤交換がロレックスのようにいかないというデザイン上の都合もあるでしょう。
そんなわけで、ブルガリブルガリを買うなら白文字盤、と言いたいところですが、
白文字盤のブルガリブルガリは純正ベルトよりカミーユフォルネなどの高いクロコダイルベルトがなんだか似合うような気がします。
純正の豚革ベルトだと黒文字盤のほうがかっこよく見えるのです!
さらに白文字盤にクロコベルトを合わせるとベルト代が高く付きますし、「プラチナモデルにコンプレックスのある人」のように見えてしまいます。
ベンツのエンブレムチューンのように見えてしまうわけです(笑)
よって、ブルガリブルガリを買うなら10万円以下で黒文字盤のステンレス、もしくは30万円台でプラチナモデルが良い。
どちらも新品当時の販売価格、その頃同価格だった時計と比較した際の現在の相場を見ると非常にお買い得!
「え?ブルガリ?」
と言われそうですが、この完成されたブルガリブルガリ33mm、一度所有してみたら“90年代モダン”の良さがわかると思います。
ベンツのW126やW201が“ネオクラシックメルセデス”として最近注目を集めているように、
ブルガリブルガリ33mmもあと数年後には“90年代モダン”という評価を与えられると思います。
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