PAM00113の場合、2002年の初期モデルより10年以上に渡って生産されましたが年式による大きな仕様違いというのはありません。
一方、PAM00003にはプレA、トリチウム仕様のA番B番、C番の一部のトリチウム仕様、それ以外と数多くの仕様が存在。
評価も個体によって様々です。
この現象、ロレックスのエクスプローラ(14270と114720)やデイトナ(16520と116520)とも似ています。
時計ファン以外には差がわからないけれど、時計に詳しくなれば納得できる細かい仕様違いの存在は、その時計の面白さをより一層広げてくれます。
そのため、PAM00003はパネライが全体的に安かった2010年頃でも約40万円というかなり高い相場だったのです。
ちなみに当時のPAM00113の相場は25万円前後。
裏スケという付加価値が加わったPAM000113よりPAM0003のほうが高かったのです。
しかし、最近両者の相場差はほぼ似たようなものとなっています。
PAM00113は約25万円から40万円前後という相場に変化したのに対して、このPAM00003は2010年とほぼ同じ相場です。
PAM00003、細かい仕様違いが存在するという点や2001年で生産終了された初期のパネライということもあり、面白いモデルではあるのですが、裏スケのPAM00113より10万円以上高かったというのは、少し高すぎたような気もします。
よって、PAM00113とほぼ同じ水準という現在の相場は適正だと判断します。
近年、パネライ相場が全体的に上がったという印象がありますが、PAM00003は安い時期と相場が変化していないため、実は“買っても良い”時計なのです。
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