ブルガリのスポーツシリーズといえば「ディアゴノ」ですが、そのシリーズ名になったのは2002年からのことなのです。
の2種類があったのですが、ブルガリが展開するモデルが少なかったため混乱することはありませんでした。
そしてメンズサイズのサイズが、
というように大きさも各モデルに1つのみというシンプルさであったため、とても分かりやすかったのです。
スクーバは、当時のブルガリの基本モデルの中で唯一クロノメーター仕様となっており、200m防水性能を誇るプロフェッショナルモデルという位置づけでした。
ラインナップされたモデルはラバーベルトとブレスレット仕様があり、特に独特な形状のラバーベルトモデルは、「高級腕時計にラバーベルト」という組み合わせを定着させたモデルのように感じます。
ラバーベルト採用の高級モデルはスクーバが登場する以前からウブロにありましたが、当時のウブロはマニアックな位置づけだったのに対し、スクーバはメジャーな存在だったのです。
その人気度は、現在のロレックスに匹敵するというぐらい高く、実際2001年頃までスクーバの新品実勢価格はサブマリーナデイトよりも高い存在でした。
実際2001年の新品実勢価格は、
という水準。
しかし、今となってはスクーバの中古はあまり評価されておらず、15万円程度で程度の良いものを買うことができます。
ただ、相場はこの1年で若干高くなった傾向があり、底値から回復傾向の模様。
このスクーバという時計は、かつての新品実勢価格と人気度を考慮すると、10万円台で買える時計としてはかなり安いのです。
そのため、その安さに気づく人が増えた結果、高くなっているのかもしれません。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
スクーバクロノ SCB38S |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥146,000 | ¥154,000 | 8,000 | 105.48% |
例えば、2001年頃に人気のあったオメガを今買おうと思ったら、このスクーバと同じく15万円という額ということに気づきます。
2001年に40万円以上で売られていた時計と10万円台で売られていた時計が同じ中古価格で売られているのです。
オメガは確かに良い時計ですし、現在の15万円という価格は適正価格だと感じるため、なんら不思議な相場ではありません。
しかし、40万円以上したスクーバとかつて15万円程度だったオメガが、同じ中古価格というのは不自然なようにも感じます。
ではその不自然さの原因は何かというと、スクーバがかなり安いということになるわけです。
よって、10万円台で気軽に買う時計としては「かつて高かったモノを安く買える」ということであり、品質等の観点からもかなりお得な選択肢だといえるのです。