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現在相場考察

価格変化の激しい、パネライルミノールベース

2015年8月6日更新
オフィチーネパネライのPAM00114について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年8月の価格と2015年8月の中古最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年0ヶ月での変動は19万3000円の値上がりだった。

ルミノールベース PAM00114についての考察(2015年8月)

パネライといえば、ロレックスブームが少し沈静化した2001年頃から時計専門雑誌で見かけるようになり、最初はロレックスエクスプローラの人気を奪う(1番人気の後継)かたちでステンレスブレスレット40mmのルミノールマリーナ黒文字盤が若干流行りました。

その後、2002年からプレミア価格化したのが、このモデルルミノールベースなのです。(ステンレスブレスレット人気が強かった当時としては異例)

オフィチーネパネライ ルミノール 44mm PAM00114(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年8月
の価格
2015年8月
の中古最安値(楽天)
変動額 残価率
パネライ
ルミノールベース
PAM00114
中古 3年
0ヶ月
¥268,000 ¥461,000 193,000 172.01%

当時、時計の大きさの主流サイズは大きくても40mm。
ロレックスサブマリーナクラスが最も大きい部類でした。
その中で44mmという大きさを誇るパネライは、変わり種的存在だったのです。

ただ、

  • ロレックスが過去にムーブメントを提供していた
  • イタリア海軍御用達

という付加価値が功を奏して、ロレックスに飽きた人たちに受け入れやすい状態だったのです。

そうして最初は40mmが流行り、徐々に44mmにシフトしたという歴史があるのです。

そもそもこのルミノールベース、パネライの中では最も安いラインで定価30万円でした。

それが流行った2002年ごろからプレミア価格化。

2002年以降の相場は安い時期も高い時期もありますが、基本的に中古25万円ぐらいが底値だと考えれば良いでしょう。

2002年にプレミア価格化して40万円を超えていたルミノールベースも、2003年夏には25万円というものがでたりしています。

そのように、40万円超えの相場と25万円を繰り返す。

それがパネライ、特にルミノールベースの面白さです。

ちなみに、黒文字盤と白文字盤の相場価格差はあまりありません。

過去は黒文字盤の方が若干高い傾向にある印象でしたが、現在は白文字盤の方が高いようです。

最近のパネライは、高級腕時計に詳しくない人でも「パネライ」という名前を知っているほど知名度が向上。

さらに定価も60万円台まで高くなりました。(自社ムーブメント化は定価の上昇に関係ないと考えています)

ということで、パネライはまだまだ値下がりしにくいのではないかと予測しています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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