日本限定青文字盤における変化は価格上昇以外にもあり、それは以前と比べて明らかに出る数が減ったという点です。
青文字盤は日本限定モデルというだけあって、正規店でのみ取り扱われた存在。
まして、5066A-010が現行モデルとして売られていた時代は、まだアクアノートやパテックフィリップに注目が集まる前だったため、もともと兼ね備えている「青文字盤、日本限定」というレアさだけでなく、多くの人にとって“買う選択肢”ではなかったという背景があるのです。
ですから、もともとかなりレアな要素を複合的に兼ね備えてしまっている、というのが青文字盤という存在なのです。
それにもかかわらず、一時は市場で黒文字盤と同じような評価を受けていましたし、中古で売りに出される数も少なくなく、「欲しいと思ったら手に入る状況」だったのです。
それが今では、値上がりしただけでなく、中古として売られているのも1年に1度程度という頻度。
筆者が確認した限りですが、前回青文字盤アクアノートが売りに出されたのは2016年8月のことなのです。
ちなみにこのアクアノート、純正で用意されている箱は青く、箱まで特別仕様という凝ったモノ。
かつては、箱まで完璧に揃っている物が安いという状況でしたが、最近は箱が付属している個体はほぼ見かけません。
とはいえ、付属品は腕時計の相場に影響を及ぼすことは稀という点や、今は売られている事自体が珍しいという点から、付属品に関係なく買えるときに買っておかないと、次はどのような事態になるか予測ができないモデルです。
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