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2017年10月14日更新

マニアックだけど値上がり、オメガダイナミック5200.50

90年代に登場したダイナミックには大きく2つの種類があり、それは3針モデルとクロノグラフに分類できます。

近頃、ダイナミックにおいて最も人気が高いのはクロノグラフモデルで、そちらも値上がり状態。

3針モデルはクロノグラフと比べると相場が安く、さらに数も少ないことから、あまり「値上がり」という印象はありませんでした。

しかし、近頃は3針モデルは数本が売り出されており、それらの相場は1年前と比べて150%近くも高くなっているのです。

興味深いのはクロノグラフのダイナミックの数が減る傾向の中、逆に3針モデルは以前より出てきているという点。

これはたまたまでしょうが、もともとレアなモデルなため、需要が増えるとすぐに数が減るという現象が起こりやすいモデルであることに違いはありません。

ダイナミックというシリーズは、シリーズ自体の存在がレアなだけでなく、生産年数も短いという存在。また、新品当時も売っているのを見かける機会が少ないモデルだっただけに、複合的にレアな要素があるモデルなのです。

そして、そのレアさだけでなく、シンプルな見た目の中に独特の魅力が詰まっているダイナミック

マニアックなモデルながらこの1年間で高くなっているというのは、とても理解できる時計です。

ちなみに、最廉価モデルというキャラクターながら、3針モデルのデイト部分は他のオメガとは異なる独特なフォントが採用されており、細部にも凝ったモデルです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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