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価格回復傾向、パテックフィリップ年次カレンダー5035

コンプリケーションモデルとして、かつて最も安かった仕様といえばトラベルタイムですが、2016年も現在も相場は200万円近い状況です。

かつての相場においても、機構の複雑性においても年次カレンダーはトラベルタイムより数段階上にいる存在。そのため、年次カレンダーが200万円以下というのはかなり安かったのです。

5035は他の年次カレンダーと比べると人気がない傾向とはいえ、現在の相場において200万円以下というのはかなり安かったといえるでしょう。

そのため、10ヶ月という短期間で値上がりした額が約40万円ということになっています。

ただし、値上がりしたとはいえ5035は2015年において250万円以上という水準。そのため、まだ完全に回復したとはいえない状況です。

多くのコンプリケーションモデルが250万円前後という相場の現在、年次カレンダーという機構を考慮すると、まだ5035の現在相場は安いとも判断できるかもしれません。

5035の不人気要素と人気要素を整理すると、

人気要素

不人気となる要素

  • 3つのインダイヤルによるカレンダー表示

となります。

そのため、人気要素を考慮すると現在相場はかなり安いといえますが、不人気要素と2016年の相場を考慮すると、現在の相場は適正、もしくはややお買い得という印象になると思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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