ヴィンテージやアンティークといえば、4桁リファレンスのスポーツロレックスの印象が強く、とても高価という印象があります。
実際4桁時代のロレックスは、プラスティック風防など全体的な雰囲気がとても良く、ヴィンテージでないと醸し出すことのできない独特な見た目となっています。
そのため、「高くても欲しい」と思う人が多いのはとても理解できますし、現在価格はそれに見合っているとも感じます。
確かに新品当時の定価を考慮すると何倍もするため、割高という印象になりますが、その相場は既に20年ほど続いているため、もはや割高ではないといえるでしょう。
とはいえ、ヴィンテージが良いと思っても、買おうと思ったら数百万円もするというのは手が出しづらいところです。特にクロノグラフのヴィンテージが欲しい場合、デイトナとなると500万円レベルであるため買える人は限られるでしょう。
しかしそんなヴィンテージにおいて、なんと今でも20万円台前半で購入可能なクロノグラフが存在。
それは、ロレックスと肩を並べるほど人気の高い“ムーンウォッチ”の60年代ヴィンテージ、スピードマスターマーク2という存在です。
マーク2は、1969年にデビュー。その後長期に渡り継続生産されたということもなく、生産された年も限られている模様です。さらに、搭載するムーブメントもCal.861という知名度のあるモノで、ムーンウォッチと同じようにレマニアベース。
このような良い要素があるにもかかわらず、現在20万円前半で購入可能なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年4月 の安値(ヤフオク) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター マーク2 145.014 |
中古 | 2年 7ヶ月 |
¥178,200 | ¥218,000 | 39,800 | 122.33% |
「マーク2」はその名の通り、ムーンウォッチの異なるバージョンとしてデビューしたモデル。
ムーンウォッチの雰囲気を残しながらも、1970年頃のトレンドと思われるデザインが採用されています。
おそらく、当時は邪道なムーンウォッチとしてあまり人気が出なかったのだと予測でき、短期での生産終了となっている模様。
けれども、今となってはその70年代ヴィンテージ感が醸し出す独特な雰囲気がとても魅力的に見えるのです。
ですからこの時計には、
という良い要素が存在。
それでいて20万円台前半で購入可能というのはとても良いと感じます。
またこの時計、2000年代後半やリーマンショックの時期においては10万円台前半という相場。2015年でも10万円台後半であるため、長期に渡り大きく相場が変わっていないのです。
特に最近ムーンウォッチの3570.50が値上がりしているため、それより価格変動が少なく、さらに安く買えるというマーク2はとても魅力的だと感じます。