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現在相場考察

バーゼル2016でデイトナがモデルチェンジ、116520買いどきかも

2016年3月21日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年4月の最安値(ヤフオク)と2016年3月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年11ヶ月での変動は23万400円の値上がりだった。

デイトナ 116520 白文字盤についての考察(2016年3月)

多くの人の予測&噂通り、デイトナがフルモデルチェンジしました。

フルモデルチェンジするのは2000年以来16年ぶりです。

旧モデルになった116520に「自社ムーブメント採用!」というニュースが出たのが結構最近に感じてしまうので、あれから16年経ったなんて信じられません。

116520はムーブメントが自社製になったという大きな変化があったものの、デザイン自体は16520とほぼ変わらず。

16520がデビューしたのが1987年だったため約30年デザインが変わっていない状況です。

そのため、2007年以降のモデルチェンジのように、

・ケースの大型化
・デザインの大きな変更


があるのではと思ったのですが、そんなことはありませんでした。

さすがロレックス

人気モデルのデイトナについては、

「30年経ったからなんとなくデザイン変化しなければいけない」

という安易な理由ではなく

「超いい!」と思わせるデザイン提案でないとものすごい変化をさせません。

これ重要ですね。

例えば、ベンツのEクラス。

1995年に出たW210より1985年にでたW124のほうがずっと人気があります。

つまり、普通の企業であれば、

限界効用を気にして“安易なモデルチェンジ”をしがちです。

しかしロレックスのは“良い提案が思いついたからモデルチェンジ”という姿勢

これ、ブランディングで重要ですね。

さて、ロレックスの場合フルモデルチェンジが発生すると、前モデルの価格上昇が起きるのは有名です。で、最も人気のあるデイトナならその傾向がなおさらなはず。しかし、バーゼルで新作が発表されて2日経った今現在、116520の値上がりは確認できていません。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年4月
の最安値(ヤフオク)
2016年3月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
116520
白文字盤
中古 2年
11ヶ月
¥828,000 ¥1,058,400 230,400 127.83%

私は、大幅なデザインチェンジがあれば黒文字盤の16520が値上がりすると思ったのですが、今回のような、

・ベゼルの色意外あまり変わらない


というぐらいの変化だと、事情が変わってきます。

特に、今回大きく見た目が違うのは白文字盤

ロレックスとしてもステンレスの白文字盤を全面に推してきています。

すると、116520白文字盤のすっきり感がなんだか良く思えてくるのです。

ということで、値上がりするなら116520の白文字盤かな?

と予測する現在。

ただし、116520の白文字盤は2008年から09年にかけて新品が90万を切り、中古最安値も73万円ぐらいまで下がりました。

その状況から30万近く値上がりしている現在、かつてのパテックフィリップアクアノートように、もっともっと値上がりするかは読めません。

ただし、ロレックスパテックフィリップクロノグラフは(特に4桁リファレンスのデイトナパテックフィリップ5070)はずっと高くなっているということもあるので、要注意。

これまでの通例であれば、高くなる可能性が高いので、

一般的に「新型デイトナが出た≒116520の生産終了」という認識が伝わっていない今

116520は買い時かもしれません。

<バーゼルで新作が発表されてから2日後のデイトナ売り情報>

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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