オーバーシーズの自動巻は現在60万円以上という水準となっており、かつて30万円台で売られていたのが「びっくり」という印象があります。
ただし、オーバーシーズが上昇したのは2017年頃からであり、2016年まではミディアムサイズなら自動巻でも40万円台後半で購入可能でした。
ミディアムサイズの自動巻が高くなっていった様子は以前にもお伝えしましたが、その時点より現在はさらに高くなったという印象があります。
そして、かつては“安い”という印象だったアラビア数字の黒文字盤も、現在ではきちんと評価されているのです。リーマンショック直後の2008年12月と比較すると、かなりの価格差を感じることができると思います。
ちなみに、同じ第一世代のオーバーシーズは、3針モデルの文字盤ラインナップと比較してクロノグラフの文字盤種類は少ない傾向がありますが、このアラビア数字の黒文字盤は、クロノグラフにも採用されています。
ですからこのアラビア数字版黒文字盤は、実はヴァシュロンコンスタンタンとしては推しているデザインなのかもしれません。
それは、「CHRONOMETER AUTOMATIC」という文字盤上のフォントを見ても感じることができ、アラビア数字の黒文字盤だけが明朝体となっています。
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