ロレックスやパテックフィリップをみると、2000年代後半に登場したモデルが現行モデルとなっている場合が目立ち、2005年前後に登場したモデルが現行世代といえるでしょう。
また、雲上スポーツモデルもその例に漏れない傾向があり、ノーチラスの5711/1Aも、オーバーシーズの2世代目も、ロイヤルオークの15300もその時期に登場しています。
その時代のモデルの特徴は、ケースサイズが大型化されたという点で、ノーチラスはジャンボサイズが標準になり、ロイヤルオークの15300は39mmというサイズとなりました。
ただ、今となってはオーバーシーズは3世代目に交代し、ロイヤルオークには新しいモデルが登場。
新しい世代へとモデルチェンジすることは、そこまで複雑さを伴わないのですが、ロイヤルオークの場合は、3針に限っても複数のモデルが追加されたため、やや混乱するという印象もあります。
ロイヤルオークのラインナップが多い傾向は、1980年代から既にあることなのですが、最近は現行モデルのラインナップが過去よりさらに多い印象もあり、やはり「分かりづらい」という感想になります。
そして、3針(2針含む)の中古相場を上から高い順に並べても、
となり、『大きいサイズ=高い』とならないのが他のブランドと異なる点です。
そのためか、ロイヤルオークはジェラルドジェンタデザインかつ元祖雲上スポーツモデルという存在でありながら、値動きが活発でない傾向がありました。
しかし、そのようなロイヤルオークにおいて、最近変わりつつある様子があるのです。
それは、15400が比較的短期間で値動きしているという点です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年1月 の安値(楽天) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,760,400 | ¥1,835,460 | 75,060 | 104.26% |
15400は2016年10月の段階で約127万円という水準でしたが、2018年1月の段階では約176万円という水準まで上昇。
つまり、1年3ヶ月という期間で約48万円高くなっているのです。
そして、その2018年1月から今にかけても値動きしており、約半年という期間で7万円以上の値動きとなっています。
このような様子は、これまでロイヤルオークではあまりみることがなかったと思います。
また、エクストラシンのような入手困難な人気モデルについては、中古が少なく、相場を把握しづらいという状況もありました。
それが、最近エクストラシンの15202ST.OO.1240ST.01も、現在中古が400万円台という水準になってきており、2年前と比較してずいぶん高くなっている様子があります。
ですから、2018年においてロイヤルオークの値動きは、これまでより活発化してきているという表現がふさわしいように感じるのです。