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2年前のカラーベゼルよりも高い価格帯、サブマリーナ116610LN

サブマリーナデイトといえば、ロレックスブームだった2000年頃において、最もオーソドックスな存在で、入手難易度は低いという印象でした。

当時、プレミア価格だったのはエクスプローラー14270で、定価より10万円以上も新品実勢価格が高かったのです。

それに対して、サブマリーナデイトの16610は、新品実勢価格が30万円台後半という水準。最も安かったのはGMTマスター2ですが、それよりも高く、中間的な価格帯に位置していたといえ、まさにオーソドックスという印象だったといえます。

しかし、それから20年近く経過した今となっては、最もオーソドックスだったはずのサブマリーナデイトは、定価よりも中古のほうが高いというプレミア価格状態となっているのです。

そのような現象は、16610でも同様で、現在中古が70万円台という水準。かつての新品実勢価格である30万円台後半よりも2倍近く高い水準にまで上昇しています。

2000年頃の常識では、サブマリーナデイトがプレミア価格になるということは考えられませんでした。

また、2010年代の常識でも、「緑ベゼル」がプレミア価格になっても、「黒ベゼル」がプレミア価格ということは考えられませんでした。

しかし、2018年の今、サブマリーナデイトは、緑べゼル、黒ベゼル、どちらもプレミア価格状態となっているのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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