現在、銀文字盤のABランク以上の個体は約98万円という水準で、2018年1月と比較して1万円の値下がり状態となっています。
この銀文字盤のクロノグラフは、2000年代前半においてアクアノートの5065/1Aと相場が同水準かやや高いぐらいという存在でした。
当時のオーバーシーズは、3針自動巻モデルがラージ、ミディアムともに50万円台という新品実勢価格で、ロイヤルオークも同様の水準だったといえます。
アクアノートやノーチラスは、いずれも新品実勢価格が90万円前後という水準だったため、同じ雲上でも頭一つ高いという印象でした。オーバーシーズのクロノグラフという存在は、アクアノートやノーチラスと同水準だったため、雲上スポーツの中でも、比較的“高い”という印象だったといえます。
今となっては、アクアノートの5065/1Aは250万円以上、ノーチラスは3800/1Aでも300万円以上という水準になっているため、2000年代前半とはかなり異なる水準になっています。
また、2018年にはロイヤルオークも上昇し、2000年代前半においてオーバーシーズクロノグラフより安く売られていたミディアム自動巻3針などは、現在100万円以上という水準になっています。
そういったことを考慮すると、値動きしない傾向があるオーバーシーズクロノグラフは、かなりコスパが良い雲上モデルといえるかもしれません。
他のモデルとの価格序列的な意味合いでも、かつての相場からの値動きを考慮しても、オーバーシーズクロノグラフの銀文字盤は、現在お得感が強いといえる状況です。
今後の値動きはどうなるか分かりませんが、過去価格と比較して値上がりしていないモデルが欲しいといった方や、高級モデルを安く手に入れたいという方には、とても良い選択だといえます。
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