今年2018年のバーゼルで、新作が登場したシードゥエラーディープシー。
新作といっても、見た目の変化はあまりなく、マイナーチェンジともいえるかもしれませんが、リファレンスは異なるため、新旧両者は、今も今後も別扱いとなるでしょう。
これまで、ロレックスでは新作が登場すると、旧型となった前モデルが値上がり傾向になるということがありました。近年では、デイトナ116500LNデビュー時のように、直後に値動きしなかったという例もありますが、このディープシーが出た際には、久々に早い段階での値動きを見ることができました。
ただその際、値上がり傾向となったのは、Dブルー文字盤のみであり、黒文字盤に関してはほぼ変化がない状況となっていました。
Dブルー文字盤は、バーゼル以前まで140万円前後という水準で複数の個体が売り出されていたのですが、バーゼル後には売り出し数が一時ゼロとなったぐらい減少。そして、5月時点では160万円台にまで上昇したのです。
ただそう思ったのもつかの間、8月には値下がりし、150万円台に落ち着いています。
ですからDブルー文字盤は、2018年において20万円以上の値上がりと、10万円程度の値下がりを経験したことになるのですが、その一方、この黒文字盤に関してはあまり目立った値動きをしていない状況でした。
黒文字盤は、2017年8月に95万円という水準だったのが、2018年3月に約100万円となって以降、最近までほぼ相場が変化していなかったのです。
同じ116660でもDブルーは十万円単位の乱高下となってたのに、黒文字盤は5万円という変化にとどまっていたということになります。
しかし、そんな“変化してこなかった”黒文字盤は今、約8ヶ月ぶりに値動きをしている様子で、3月と比較して7万円程度の上昇となっている模様です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2018年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー 黒文字盤 116660 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,004,400 | ¥1,080,000 | 75,600 | 107.53% |
この116660黒文字盤は、3月時点で100万円台になったため、その際の値動きインパクトは大きいという印象がありました。
けれども、その後Dブルーが派手な値動きをする一方で、ほぼ変化しなかったというのは謎な現象だったと感じます。
ですから、この黒文字盤が値動きしたという現象は「ようやく」という感想になります。
ちなみに現在、Dブルー文字盤のボトム価格は150万円台をキープしている様子ですが、それでも8月と比較して5万円以上安くなっている様子です。
Dブルー文字盤が「値下がり」も「値上がり」もする一方で、値動きしなかった黒文字盤。
そして、黒文字盤が値上がり傾向となった今、Dブルー文字盤は逆に値下がり傾向となっているのは、面白い値動きだといえるかもしれません。