16520が目立った値動きとなったのは、2016年12月のことですが、2018年12月の今、それから2年の月日が経ったということになります。
デイトナ16520は、ロレックスブームだった2000年前後という時期において現行モデルだった存在ですが、その時期、65万円(税別)という定価に対して、新品実勢価格は100万円以上となっていたといえます。
その頃、デイトナと同じく、エクスプローラーも定価より実勢価格が高いという状況となっていましたが、エクスプローラーは34.8万円(税別)という定価に対して、実勢価格は45万円程度といったところでした。
ですから、同じプレミア価格でも、デイトナは、簡単に手が届かない存在という印象があり、「腕時計の王様」とも呼ばれていたのです。
2000年にデイトナはモデルチェンジし、16520は旧モデルとなりましたが、その後も大きく値下がりすることはなく、2007年頃まで相変わらず高い水準に位置していたといえます。
しかし、2008年にリーマンショックが発生してからは大きく値下がりし、その際、黒文字盤が80万円台、白文字盤が70万円台となったのです。
その水準でも、65万円(税別)という定価を上回っていた状態に違いないのですが、それまでの相場を考慮するとかなり安いと感じる価格帯だったといえます。
そのため、デイトナ16520は、いずれ時計全体が値上がり傾向となった際、かなり目立った値動きとなると予測することができたのですが、そのような状況となった2013年以降において、意外にも派手な値動きとはならなかったのです。
リーマンショックで値下がりしたデイトナは、アベノミクス以降値上がり傾向となりましたが、その相場は2015年でも120万円程度。安い時期と比較して28万円程度の値上がりしかしておらず、かつての「腕時計の王様」というイメージからすると拍子抜けだったといえます。
また、2016年にSSモデルが116500LNにモデルチェンジした際も、16520の値動きはほぼなかったのです。
それが、今から2年前の2016年12月頃、16520は特に大きなきっかけが無かったにもかかわらず、目立って値動きする状況へと変化。その後も、気づいたら値上がりしているというような値動きとなり、2017年夏頃にはついに200万円台という水準に達したのです。
ただ2017年夏過ぎからは、値動きが停滞気味となり、2018年まで16520は200万円前後という水準となっていました。
久々に上昇傾向となったのは、2018年4月のことで、その際16520黒文字盤は210万円前後という水準になったのです。
2018年4月以降、16520の値動きは停滞気味となることはなくなりましたが、2017年ほど派手に値動きをするということもなくなったという印象です。
しかし、それでも値動きしていることに変わりなく、2018年12月現在でも、4ヶ月前の8月と比較して8万円以上高くなっているのです。
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ロレックスデイトナ黒文字盤16520の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年8月の安値(楽天) | 期間 | 2018年12月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス デイトナ 黒文字盤 16520 |
中古 | ¥2,180,000 | 0年 4ヶ月 |
¥2,268,000 | 88,000 | 104.04% |