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ノーチラス初のコンプリケーションモデル、パテックフィリップ3712/1A

近年、定価より高いノーチラスという存在は、珍しくないように思いますが、この3712/1Aという存在はその元祖ともいえる存在だといえます。

実際は、3710/1Aのほうが先に定価より高くなっており、定価の約150万円に対し、2007年頃に2倍程度の水準となっていました。ただ、3712/1Aのほうが価格帯が高かったり、2007年において「少し前にデビューしたばかりなのに高い」という印象があったため、“知名度が高くて、価格帯が高いノーチラス”の元祖という印象があるといえます。

ちなみに3710/1Aは、前回記事でお伝えした時点で500万円台となっており、高いと感じた2007年の評価をずいぶん上回っている状況です。

しかし、この3712/1Aに関しては1000万円以上という水準であり、3710/1A2倍以上の水準となっています。

そのため、やはりこの3712/1Aという存在は、元祖レアノーチラスとして、相変わらず目立った水準となっているように感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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