腕時計投資新聞

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2016年5月9日更新

カレーうどん的な“車と時計”のコラボ、カルティエタンクディヴァン

時計好きな人って、だいたい車が好きなので「ドライバーズウォッチ」という方向性は良いのじゃないかと思います。

がしかし、車と時計ってあんまりマリアージュが良くないのです。

もっとも微妙なのは車メーカーとコラボした時計でしょう。

パネライのフェラーリモデルが特に人気になっている、ということはありません。

また逆もしかり。

10年ほど前からSクラスのAMGモデルに採用されるIWCの時計。

特に有難がられているって感じでもありません。

逆に車の場合よいマリアージュとして機能するのは皮をメインで扱うブランドとのコラボ。

  • コノリー
  • ポルトノーラフラウ
  • エルメス
  • これらブランドが内装を手がけた車はとっても評価が高いです。

    コノリーは現在、自動車内装から撤退していますが、ロールスロイスやフェラーリの内装としてとっても有難がられる存在。日産プレジデントのコノリーレザー仕様も相場より高値な傾向です。

    ポルトノーラフラウはもともとランチアがメインでしたが、現在のフェラーリやブガッティヴェイロンも採用。また、こちらも日産が採用。レパードJフェリーのポルトノーラフラウはプレジデント以上に高値で取引されています。

    エルメスの場合、コラボレーションという形で限定的なのですが、最も手に入りやすいのはボルボS90です。あの内装、いいですね!

    : Leather by Hermes. #volvo #volvos90 #volvos90royal

    Takashi Okamuraさん(@volvolife1996)が投稿した写真 –

    というわけで、車と皮メーカーの相性はとっても良いのに時計との相性は微妙。。

    ただディヴァンの場合、「運転」という機能と絡ませたので、パネライのフェラーリモデルとは事情が異なります。

    しかし、それでもうまくいかなかった車と時計のコラボ。

    うどんといえば丸香、カレーといえば共栄堂orエチオピア。

    同じ神保町にある名店でも、うどんはうどん、カレーはカレー

    「カレーうどん」の名店はありません。

    要するに、人気要素をくっつけてもうまくいくわけではないのです。

    なお、このディヴァン、サイズがたくさんあるのでLMサイズを見るようにしましょう。

    また、クオーツ、自動巻がラインナップされているため、相場が異なるので要注意。

    LMサイズで最も安いのがクオーツです。

    尚このクオーツ、2針のため、ぱっと見クオーツっぽく見えないのが良い!

    自動巻きの方は5万円ぐらい高いので、あえて2針クオーツという選択、安いですし普段使いにも便利なので良いと思います。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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