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4桁リファレンスの様子(2019年8月)、エクスプローラ1016

ここ2年ぐらい、「ハックなし」が最安値に位置した傾向がありましたが、、現在は「ハック付き」の中期モデルが最安値傾向となっている様子です。

1016には大きく3つの世代があるといえ、ハックが無いモデルは、1960年代中盤頃までに製造された1016の初期モデルにあたります。

ハックありモデルは60年代後半から最終モデルまでに該当するのですが、80年代後半の最終世代は、1016の中でも最も高い傾向があります。

ですから、前期ハックモデルや最終世代と比べると、初期でも最終でもない70年代のハックありモデルは「レア」という要素が薄いと思われたのかもしれません。

さて、2018年と比べて、現在値下がり傾向となっている1016ですが、2016年と比べると15万円ほどの値上がりとなります。

1016は20年ほど前から、アンティークを象徴する人気モデルといった印象がありましたが、近頃の水準はそういったイメージからすると、あまり値上がりとなっていなかったようです。

そして今回、2018年と比べて、ロレックス明細書付きのボトム価格は、24万円安くなっているわけですが、その程度の値下がり水準で、すでに2016年との価格差が「+15万円」という様子。

カラーベゼルやデイトナなどの場合、値下がり傾向の現在相場でも、2016年夏頃と比べると「+60万円」116710BLNR)とか「+145万円」16520黒文字盤)といった差になります。

ですから、そういったモデルと比べると、同じ「人気モデル」という印象の1016は、やはり相対的に安く感じるわけです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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