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ローズゴールドの価格帯は違う、カラトラバ5196R

2005年の新品実勢価格では、唯一140万円台という水準に位置したこの5196R。当時としては、「割高」という印象となったかもしれませんが、それから14年が経過した今、5196Rはきちんと値上がりし、YGやWGと比較して高い水準をキープしています。

そのため、2005年当時の選択として、割高感のあるローズゴールドを買うというのは、間違っていなかったといえます。

さて、近年のパテックフィリップといえば、必ずしもローズゴールドが飛び抜けて高いわけではありませんが、この5196についてはRGが高いというのは凄いと思います。

5000R-001のようにローズゴールドだけ目立った配色が採用されていたり、数が少ないといった場合、ローズゴールドが飛び抜けて高いという現象がありますが、5196の場合はローズゴールドとイエローゴールドとの差はそれほど分かりやすいとはいえません。

それは、ワールドタイムも同様であるのですが、5110J5110Rの水準は現在ほとんど変わらないという様子である一方、5196のローズゴールドがYGよりだいぶ高いというのは面白いといえます。

そして、それがデビュー時の新品実勢価格から同様で、十数年が経過した今でも、そういった様子に変化なしというのは凄いと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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