「オートスカフ」が「クロノスカフ」とともにデビューしたのが2000年。ブルガリアルミニウムのように「アルミニウム」というカテゴリを新設したのではなく、「マスト」シリーズの中の新世代モデルとして登場したのです。
・オートスカフ 自動巻 3針
・クロノスカフ クオーツ クロノグラフ
というシンプルなラインナップでしたが、当時の時計愛好家ならだれしもすぐに「あ、アルミニウムのカルティエ版ね」と理解できたでしょう。
そして、安価な価格ということもありアルミニウムももっているような時計コレクターは”衝動買い”状態でこのヴァンテアンオートスカフ、もしくはクロノスカフを購入していた姿が目につきました。
しかし、オートスカフやクロノスカフを装着している人を街中で見たのも2000年から1、2年ぐらいのこと。並行輸入ショップでも2005年ごろには見かけることがなくなっていました。
よって、最近では存在すら知られていない可能性もあるのです。
今も昔もカルティエはブルガリより若干流通価格が高めですが、当時も今の中古相場もその例にもれません。
しかし、売れなかったため流通量が少ないことと、現在では知名度が無いということから中古相場はけっこうなばらつきが生じています。
上記のように2012年12月にはブルガリアルミニウムより安い約35000円で購入することができましたが、現在ではアルミニウムより高い89800円が中古最安値です。
このヴァンテアン、オートスカフ/クロノスカフ。3万円台で見つけたら即買っても良い時計だと思います。
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