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42mmとなった新型、ロレックス『エクスプローラ2』216570

大型化されたロレックス=近代化という好意的な見方からか、デビュー当時から60万円近い相場はエクスプローラ2としては結構な値上げとなりました。

一方、それまで安い時では25万円前後で取引されていた旧1657030万円台後半という相場まで値上がりしたのです。

つまり、42mmというニュース性のある新型は賛否両論を引き起こし、新型相場も旧型相場も上昇させたのです。

ただ、この42mmというサイズ、他のスポーツモデルの大型化の前触れというわけではなく、あくまでエクスプローラ2の特徴を引き出す要素の1つに過ぎませんでした。

例えば、これ以降にフルモデルチェンジされたデイトナ40mm

現在のスポロレにおいて大型と言って良いのは

  • エクスプローラ2
  • ヨットマスター2
  • の2点です。

    すると、この大型化はエクスプローラ2の特徴として他のスポロレとの差別化になって良い要素の1つであると分かります。

    ですが相場は2013年春と比較してそんなに上昇していない模様。

    例えばヨットマスター(金)などは約50万円の値上がりをしていますし、コンビのGMTマスターでも30万円ほどの値上がりです。

    しかしこれはたったの3万円

    この額で3万円は誤差の範囲とも言える額。

    ということでここ何年かで相場が変わっていないのが2011年に新型となったエクスプローラ2なのです。

    ミルガウスのデビュー時やヨットマスターロレジウムのデビュー時もそうでしたが、デビュー時にインパクトのあるスポロレはデビューした直後が最も高く、その後ゆっくりと値下がりしていく傾向があります。

    よって、この216570。本来値下がりとなる相場に、他のロレックスの高値の波及効果が現れ、プラマイ0状態=約3万円という値上がりになったのだと思われます。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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