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2020年の様子、タンクフランセーズW51002Q3

タンクフランセーズには、SM、MM、LMなど多くのサイズがありますが、今でもSMとMMは現行モデルとしてラインナップされています。

しかし、男性用LMサイズに関しては、すでに生産終了。そういったこともあってか、タンクフランセーズといえば女性用」といった印象が強くなっているかもしれません。

カルティエの腕時計の特徴として、男性用として出されたモデルでも徐々に女性用といったイメージが強くなってしまうという傾向がありますが、このタンクフランセーズについても「レディース」といったイメージに飲み込まれているような気がします。

ただ、パシャCとは異なり、タンクフランセーズには「LM」というようにはっきりメンズだと分かる軌跡がありますから、女性用という印象は強くないともいえます。

とはいえ、タンクフランセーズ自体の印象が「女性用」という認知が強く、男性用モデルがあるということが認知されていない可能性もありますが、「実は男性用」という意外性こそ、このタンクフランセーズLMサイズの魅力といえるかもしれません。

それは、LMだけ自動巻ムーブメントを搭載しているという点からも感じます。

また、高級腕時計の場合、意外と「同じデザインで男性用と女性用をラインナップ」というモデルが少ないため、このタンクフランセーズペアウォッチとして数少ない選択肢の1つだといえるでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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