1996年にデイトナ初のホワイトゴールド製モデルとしてデビューした16519。
同世代の16518と兄弟的な印象がありますが、両者の共通点として、
という特徴があります。
ですから、これらモデルは5桁時代において、一味違ったデイトナといった印象があったといえます。
当時、金無垢デイトナといえば16528の印象が強かったわけですが、16518は単なるそれの革ベルト版ということにとどまらない強いキャラクターを感じたといえます。
そして、WGとなるとブレスレットモデルは存在しないわけで、16519はまさに第三のデイトナといったキャラクターだったともいえるでしょう。
今となってはデイトナには多彩な素材がラインナップされていますが、WGのブレスレット版が登場したのは2004年のことであるわけで、エルプリのWGモデルとなると16519系統しかないのです。
また、16519はデビューしてから4年程度で116519へとモデルチェンジを受けたため、ロレックスとしてはかなり生産年が短い存在でもあります。
そういったことから、この16519には尖った要素が多々あり、いつ評価されても不思議でなかったといえるわけですが、実は2018年頃まであまり目立った評価となっていなかったのです。
例えば、2017年7月の水準は158万円ですが、同じ7月において、16520白文字盤は約187万円というボトム価格だったのです。
2016年頃までの段階では、16520よりも16519のほうが高いといった価格序列だったのですが、2017年当時は逆転されてしまったということになります。
そんな16519が目立って評価されたのは、2019年2月のことですが、実はそれより少し前から変化の兆しがありました。具体的には2018年秋頃なのですが、当時から16519の水準が肌感覚として高くなっていると感じたのです。ただ、記事でお伝えするには難しい状況だったため、分かりやすい状況となった2019年2月にお伝えすることとなった次第です。
そして、2019年2月にどのような水準となったかというと、約267万円なのですが、それは2017年水準に対して100万円以上の上昇という様子かつ、16520よりも高い状況となったのです。
さて、そんな16519ですが、新型コロナによる値下がりが目立っている今、どういった状況になっているのでしょう。
現在水準は238万円ですが、これは2019年2月水準に対して約29万円の下落という様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16519 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥2,676,920 | ¥2,380,000 | -296,920 | 88.91% |
16519は2018年まで150万円前後といった水準だったのが、2019年以降は250万円前後といった様子となっています。
それに対して、今のボトム価格は238万円ですから、2019年以降の水準に近いといえ、あまり目立った下落になっていないとも感じます。