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金相場の影響はいかに、デイデイト18238シャンパン文字盤

18238は、デイトジャスト16233と同世代のモデルですが、16233が「ザ・ロレックス」という印象だったとするならば、それの更に凄いバージョンといった存在感だったといえます。

ただ、デイデイトは2000年に新世代にバトンタッチされてしまったため、18238は他の5桁世代と比べて多少古いというイメージになるわけですが、デイデイトの場合“ヴィンテージさ”が評価されづらい傾向があるため、機械式デイデイトとしてはこれまで安価な価格帯に位置した経緯があります。

とはいっても、その相場はオイスタークォーツと比べると明らかに高く、1901880万円台だったならば、この18238120万円台だったといえます。

しかしながら、現在の状況では、19018のABランク以上のボトム価格が約106万円である一方、18238110万円。両者の差は4万円程度しかありません。

また、この18238は2016年頃からいつの時代も120万円台といった印象で、それほど大きく動く様子がありませんでした。

なお、現在ボトム価格は110万円ですが、その次の個体は約124万円となります。ですから、ボトム価格と2番目に安い個体との価格差はそれなりにあるわけですが、先日まで他にも110万円前後の個体が複数あったため、110万円という額は参考になる値だといえるかと思います。

仮に18238の水準を124万円としても、2016年と大きく変わっていないわけで、いずれにしても「金相場上昇の影響を受けていない」ということなるでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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