2016年のバーゼルで新型になったYGデイトナ。これに限らず、この年にはSS、YGコンビもモデルチェンジ。それらはいずれも、従来から存在するオーソドックスな素材で、前モデルが2000年に一斉にモデルチェンジされた経緯があります。
ただ2016年のモデルチェンジの際、SS、つまり116500LNは前モデルと異なる印象だったのに対し、コンビとYGは前モデルと「ほとんど変わらない」という見た目で登場しました。
そのため、116508は登場時、時計ファンからの注目度はそこまで高くなく、実は筆者もデビューしていたことを認知していなかったぐらいでした。
とはいうものの、この116508にはスターのような存在があります。
それこそが緑文字盤なのですが、この色は116528時代には無かったため、116508にしかない要素。「緑」といえば、ロレックスでは重要な色で、それを採用するモデルは、スポーツモデルの場合全てが「高い」といても過言でないほど。116508の緑文字盤も、その例に漏れることなく「高い」といった印象で、2020年3月の新品実勢価格は503万円という水準だったのです。
しかし、その直後、新型コロナをきっかけとして中古市場に下落トレンドが発生。その結果、116508緑文字盤は5月に約470万円というボトム価格となり、「2ヶ月で約32万円の下落」という状況に陥ったのです。
さて、それから2ヶ月が経過したわけですが、現在の状況はどうなっているのでしょう。
今の時期といえば、他のモデルではすでに回復となっているモデルが多く、それらの中には過去最高値に匹敵する水準となっているものも存在します。
そして、116508の水準もまた驚く様子となっており、なんと現在598万円という中古水準。これは、5月水準に対して約127万円という驚異の値上がりとなっているのです。
ロレックスデイトナ緑文字盤116508の価格比較
時計名 | 状態 | 2020年5月の安値 | 期間 | 2020年7月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス デイトナ 緑文字盤 116508 |
中古 | ¥4,708,000 | 0年 2ヶ月 |
¥5,980,000 | 1,272,000 | 127.02% |