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16520との価格差に注目、デイトナ16518白文字盤

16518の相場として、筆者が絶対外せないと思っているのは16520との比較です。

なぜなら、この2本、2010年前後という時代にほぼ同じ価格だったからなのです。当時、16520黒文字盤が約88万円だったならば、16518白文字盤は92万円ぐらいといった感覚で「かなり近い」という感覚がありました。

16520は「腕時計の王様」である一方、16518はそれより豪華なYGモデル。ですから、2010年の選択肢としては、どちらが“お得”なのか判断しづらかったのです。

そして、それから10年が経過した今、その答えが分かるわけなのですが、実は今でもこれら2本は良い勝負をしている状況です。

2017年以降、16520は他を牽引するほどの上昇となったため、一時は16518と比べ物にならないぐらい高く、明らかに「圧勝」といったところだったのですが、2020年7月の今、再び両者は同じ水準となっているのです。

先日お伝えしたように、16520黒文字盤は2019年12月水準に対して値下がり状態。その結果、現在水準は約235万円となっているわけですが、これは16518約233万円に対して“2万円高い”といった水準であるのです。

ですから、1652016519は今再び「ほとんど変わらない」という様子となっており、2010年の状況に近い価格序列となっているわけなのです。

とはいうものの、両者の中古相場自体は2010年と随分異なり、「この10年間で140万円以上の上昇」といった変動となっています。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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