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バケットダイヤの特別さ、ルミノールベースPAM00030

なぜ30番が安くなったのか、その理由ははっきり分かりません

ただ、1つ注意しなければならない点があると感じたのですが、それは年式です。

30番は98年デビューというように、プレヴァンドームやPreAに近い年式ですが、実は2005年頃まで作られています。また、一時は生産されなかった年もあるようで、90年代モデルと2000年代中盤モデルとではややキャラクターが異なるといえます。

それら2つの年式は、バックルによって見分けることができ、通常のルミノールと同じバックルが前期、Dバックルになったのが後期だと思われます。

とはいうものの、SSバックルは費用的にも交換難易度がそれほど高くないため、バックルだけで年式が必ずしも判断できるわけではありません。

また、年式によって綺麗に価格序列が定まっているわけでもないため、前期が特に評価されているともいえないわけです。

以上のことから、30番が安くなった原因は不明なのですが、以前と比べて中古売出し数がだいぶ増えているという変化があります。

いずれにしても、30番という存在は、かなりレア感の強いモデルだったわけですが、値下がりかつ数がそれなりにある今、購入するチャンスといえる時期なのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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