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現在相場考察

値下がり傾向、パネライルミノールベース黒PAM00112

2016年7月29日更新
オフィチーネパネライのPAM00112について斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年7月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は5万2920円の値下がりだった。

ルミノールベース 黒文字盤 PAM00112についての考察(2016年7月)

初期の高級腕時計ブームの頃ロレックスオメガカルティエブルガリというラインナップに「パネライ・フランクミュラーとして2002年頃からメジャー入りしたパネライ。このルミノールベースの黒文字盤は一時期プレミア価格状態にもなった時計です。

オフィチーネパネライ ルミノール 44mm PAM00112(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年7月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールベース
黒文字盤
PAM00112
中古 2年
0ヶ月
¥433,080 ¥380,160 -52,920 87.78%

プレミア価格の頃はPAM00002というリファレンスでしたが、2002年に裏スケ化されPAM00112となりました。

で、それから14年経った今でも現行モデルのPAM00112

今となってはパネライの中で一番安い位置づけですが、これは本来の定価が表す序列なので、正常に戻ったといっても良いでしょう。

しかし、そんなルミノールベースも今年の春頃までは45万円前後という、プレミア価格時並の相場でしたが、ここのところ40万円を切る相場まで戻りつつあるようです。

しかし、3年ちょっと前ぐらいまでは安い時は25万円以下でも普通だったルミノールベース。

40万円を切ったと言っても依然として高い状況というのは変わりありません。

このルミノールベース、結構分かりやすい値動きをする時計でありその相場変遷は以下のようになります。

 

  • 2002年頃=高い(プレミア価格)
  • 2003年頃=安い(25万円ぐらいが最安)
  • 2007年頃=高い(30万円台後半)
  • 2010年頃=安い(25万円以下に)
  • 2015年頃=高い(45万円前後)

 

という感じです。

ただ、現在30万円台後半で売られているルミノールベースはいずれも付属品が無い個体。

通常、腕時計の付属品ってあんまり価格に影響を及ぼさないのですが、パネライの手巻きモデルはラバーベルトと革ベルトを自身で付け替え可能っていう利点があるため、付属品はあって欲しいのです。

この付け替え可能なベルトと、かなり高級感のある箱がオーナー心をくすぐり、他の時計より中古時の付属品が揃っている印象だったパネライ。

しかし、近年は本体のみってのが増えてきた模様です。

なんかこれ、10万円台の時計の程度悪い現象と似ているような気がします。

かつては10万円台の腕時計でも全体的に程度が良かったのが、近年は10万円台になると程度が悪いのと良いのが半々程度に混ざっている状況。

こういう現象が起きているってことは、前よりも高級腕時計のユーザーが増えたことが影響しているかもしれません。

ユーザーが増えるのは市場が活性化するので非常に良いことですが、もうちょっと大切にしてくれれば良いなと思います。

ということで、30万円台後半で売られているルミノールベース。値下がり傾向なのは間違いないですが、ラバーベルトと革ベルト両方楽しみたいって場合は、まだまだ45万円前後の支払額を覚悟しないといけないのかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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