エアキングといえば、2016年に現行モデルの116900がデビューしましたが、それ以降、“エアキング像”はスポーツモデルとなっているように感じます。
しかしながら、116900がデビューする前のエアキングを改めて思い出してみると、当然スポーツモデルではありません。というよりも、過去数十年に渡ってスポーツモデルではなかったので、今のほうが異例といえる状況だといえます。
とはいうものの、エアキングはすでに2007年の段階で「異例」という状況になっていました。
その頃、エアキングは5桁⇒6桁となったのですが、その際面白い変化が起きたのです。
エントリーモデルというキャラクター自体は変わっていなかったものの、2007年デビューモデルには、それまで無かった要素が加わります。
それこそが、「高級要素」であるのですが、6桁世代のラインナップには、WGベゼルモデルが追加。「エントリーなのに高級」という若干矛盾するような構成となったわけです。
そのWGベゼルモデルこそ、114234なのですが、リファレンス末尾が「4」というレアなエアキングであります。
WGベゼルモデルであるわけですから、当然ベゼルはフルーテッド。文字盤を見ると、エアキング特有の“若々しい”印象なのに、ベゼルはデイトジャストのような“渋さ”というのが、114234の面白さだといえます。
また、この銀文字盤、2007年デビューの6桁世代特有の色使いがなされており、バーインデックスが青となっているわけですが、この色使いは2015年デビューのオイスターパーペチュアルとは全く異なるといえます。
このエアキング114234、現在水準は約44万円なのですが、なんとこれ、2017年6月水準とほぼ同じであります。
2017年と2020年との比較では、多くのロレックスが値上がりしているわけで、「2017年から値動きしていないロレックスを探せ」といわれたら難しいといえるでしょう。
そういった意味では、この116234は2017年水準とほぼ同様なわけで、いろいろな意味合いでレアなロレックスだといえるのです。
ロレックスエアキング114234の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年6月の安値 | 期間 | 2020年12月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス エアキング 114234 |
中古 | ¥459,000 | 3年 6ヶ月 |
¥448,800 | -10,200 | 97.78% |