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評価されていない青文字盤、ヨットマスター116622

ここ数カ月間といえば、2019年上半期並に回復という値動きが多いように感じ、実際そういった動きはスポーツロレックスでよく見かけるわけです。

しかしながら、この116622青文字盤は、2019年上半期水準と比べて値下がり状態。「青文字盤」という人気要素が、ヨットマスターでは例外のようにも感じられる様子でもあります。

まして、この116622は、最近人気な「ステンレスの青文字盤」という見た目。ロレジウムはPtとSSのコンビですが、見た目的にはSSと同じ系統です。

ですから、今のトレンド的には「人気」であるはずなのですが、116622の中で最も安い水準かつ、2019年6月水準と比べても値下がり状態という状況なのです。

116622の中で青文字盤が最も安価という傾向は数年前から続いていましたが、最近の「青文字盤」人気ということを考慮すると、「なぜ116622の中で最下位」というポジションなのだろうと改めて疑問に思います。

とはいうものの、116622の他の文字盤を見ると、ダークロジウムとプラチナというラインナップ。前者は、最近の人気色、後者は今となってはレア感のある凝った高級素材文字盤です。

このように、他の文字盤色と比べると、116622の青文字盤という存在はその強さを発揮しづらいのかもしれません。

また、116622には、針などに“差し色”がありますが、ダークロジウム以外には「赤」が採用されています。

ダークロジウムの「水色」は、オイスターパーペチュアル114300と同じですが、この配色は良いバランスで人気があります。

しかしながら、青文字盤の「赤」の場合、プラチナ文字盤の「赤」をそのまま持ってきた印象で、他の「青文字盤」とは異なる雰囲気という印象を感じさせるのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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