昔話をしますと、2001年2月における3800/1Aの新品実勢価格は約78万円でした。ちなみに、パワーリザーブの3710/1Aは約83万円だった一方、アクアノートの5065/1Aは約92万円という新品実勢価格。当時はアクアノートのほうが新しかったため、高かったのです。
とはいっても、当時の新品実勢価格を見ると、いずれも今の感覚では、びっくりするほど安いわけですが、それでも注目度は高くありませんでした。
なお、その頃における、3800/1Aのメインは黒文字盤だったため、逆に青文字盤のほうが珍しいという傾向だったものの、特に評価されるということはなく、また、中古では1982年からのロングセラーである青文字盤の出現が当然ノーチラスとしては多かったため、レアモデルという扱いでもなかったのです。
ただ、青文字盤を例としても中古個体はそれほど多いわけではなく、稀に出たのを見かけた際には60万円台といった値段が多かったように記憶しています。
そんなノーチラスが高くなったと感じられたのは、2005年頃からなのですが、その当時中古相場が100万円以上という水準に到達。
そして、その後リーマンショックで再度下落したものの、アベノミクス以降は再び上昇。2015年頃から2017年頃にかけては200万円程度といった傾向だったといえます。
もちろん、その頃の200万円程度という水準は、過去と比べると「だいぶ高い」わけで、もはや『それ以上の値上がりはしない』という意見が、それなりに説得力があるようにも思われていたほどでしょう。
しかし、そんな3800/1A青文字盤は今や400万円台に達しているわけで、200万円という水準だった時代の「倍」という状況になっているのです。
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