つい2週間ほど前にお伝えしたこの5712/1A-001ですが、またもや目立って値動きしている様子があります。
というのも、5711/1A-010が凄まじい上昇となったことによる影響だと思われます。2週間前時点で5711/1A-010は、880万円程度という水準になってから「売出し数が0」となっていたため、その際の参考値は800万円台後半という印象でした。
実際、1月31日時点では5711/1A-010は888万円で購入可能だったため、この5712/1A-001が945万円という水準になったことをお伝えした2月13日時点では、「5711/1A-010の上昇に伴う値動き」として、900万円台という水準は妥当といった感覚だったといえます。
ちなみにその際、白文字盤の5711/1A-011の売出しはあったのですが、その水準は約987万円だったため、2月13日時点で、このコンプリケーションは3針よりも安価といった状態になっていました。
しかし今、5711/1A-010は、1月時点とは比べ物にならないほど凄まじい価格帯へと変化。現在水準は1485万円というボトム価格になっているわけです。
そうなると、この5712/1A-001が上昇しても不思議ではないといえるわけですが、今回お伝えするように、実際値上がりしている様子があるのです。
ではどうなっているかというと、5712/1A-001の現在水準は約1019万円というボトム価格に達している状況です。(2月23日時点)
2月13日時点でも過去最高値更新といったところでしたが、現在水準はさらにそれを74万円ほど上回っているわけで、ついに「1000万円以上」という価格帯にまで到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
パテックフィリップ
ノーチラス 5712/1A-001 |
中古 | 0年 0ヶ月 |
¥9,450,000 | ¥10,197,000 | 747,000 | 107.90% |
2019年夏の下落トレンドから緊急事態宣言を経て、今年2021年の1月中旬頃まで、現行世代のノーチラスはどれも、『下落傾向⇒目立って値動きしない』といった感覚がありました。
そういった意味では、なんだか元気がないようにも見えたわけですが、2021年1月の終わり頃からは「眠っていた巨人が目覚めた」かのように派手な値動きをしている様子があります。
そうなっているのは、5711/1A-010や5711/1A-011、そしてこの5712/1A-001なのですが、これらはいずれも、つい最近まで2019年上半期が過去最高値といった水準だったわけです。
ですから、2019年夏の下落トレンド以降、約1年半に渡って「元気がない」という状態だったわけですが、ここにきて、ド派手に上昇しているという点が共通しているのです。