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2021年3月24日更新

白文字盤のプロフェッショナルという意外性、シーマスター2598.20

この2598.20は2000年前後に現行だった世代だと思われますが、この時代の5連モデルに白文字盤があったのは意外だといえます。

ちなみに、このクロノグラフには、青ベゼルや、チタンモデルなどいくつかのバリエーションがありますが、その多くが青文字盤でした。

ちなみに、2001年の新品実勢価格は、ステンレスが約20万円、チタンが約29万円。当時のムーンウォッチ、3570.50約17万円だったわけですから、いずれもスピードマスターよりも高い水準だったわけです。

実際、これらシーマスターは、300m防水という性能を備えたクロノグラフであるわけですから、ムーンウォッチよりも高いという2001年頃の価格序列は違和感がなかったといえます。

けれども、今となってはムーンウォッチの中古相場が30万円以上である一方、これらシーマスターのクロノグラフはいずれも20万円台前半といったところ。かつて抜きん出て高かったチタンとステンレスの価格差もあまり大きくない様子です。

そして、このレアな白文字盤についても、他の同世代シーマスタークロノグラフと同じような水準であるわけで、「白文字盤」としてのレア要素は特に評価されていないといえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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