この1年における中古ロレックスの値動きといえば、「2020年緊急事態宣言時に目立って下落、宣言解除後に回復、その後値上がり」という流れだったといえます。
ただ、回復から上昇へと変化したタイミングは、各々のモデルによって異なる傾向があるわけで、特に「人気モデル」ほど“上昇”に転じたタイミングが遅かったといえます。
この「人気モデル」というのは、“2019年上半期まで値動きが激しかったモデル”と定義すると分かりやすいわけですが、2020年において、早い段階で「回復⇒上昇」となっていたのは、それとは反対のモデル、つまり、それまで“それほど値動きが活発でなかったモデル”という傾向がありました。
そして、その次に目立った上昇という状況が見られたのが、K18モデルだったわけで、いずれにしても、「意外なモデル」が動くという傾向があったといえるでしょう。
それらが動く一方で、いわゆる「人気モデル」の値動きは活発でなく、実際、2021年になるまで、多くの「人気モデル」が動かなかったといえます。例外だったのはサブマリーナですが、それには生産終了という要素があるため、まさに“例外”だといえるわけです。
このように、長らく動かない傾向があった「人気モデル」ですが、2021年3月現在では、デイトナやノーチラスなど、「いかにも値動きしそう」という存在が活発に値動きする状況となっています。
では、その中で最も先に値動きしたのは、何だったのでしょう。
それこそが、この116500LNの黒文字盤だったといえるのですが、2020年12月頃から「異変を感じる」という状況になっていました。その際、同じ116500LNでも白文字盤は目立った変化がなかった一方、黒文字盤だけが上昇しているという様子だったわけで、真っ先に動いていたといえます。
そういった116500LN黒文字盤の動きは、2021年になってからは更に加速したような感覚があり、1月時点では「2019年上半期を超えた」という状況になっています。
今では、ノーチラスなどについても、このような状況となっていますが、「2019年上半期超え」という人気モデルはこの116500LN黒文字盤が最初だったといえるでしょう。
そして、それから2ヶ月が経過した今、116500LN黒文字盤は更に値上がりという状況。現在水準は、なんと約315万円にまで到達しているわけですが、値動きとしては『2ヶ月で36万円ほどの上昇』となるわけです。
ちなみに、116500LNといえば、白文字盤のほうが高いという傾向がありますが、その白文字盤は2月初旬に300万円以上となっていました。
現行SSロレックスとしては、“最も高い”という印象がある116500LN白文字盤ですら『300万円台』というインパクトは大きかったわけですが、今では黒文字盤も300万円を大きく上回っているのです。
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ロレックスデイトナ黒文字盤116500LNの価格比較
時計名 | 状態 | 2021年1月の安値 | 期間 | 2021年3月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス デイトナ 黒文字盤 116500LN |
中古 | ¥2,790,000 | 0年 2ヶ月 |
¥3,150,667 | 360,667 | 112.93% |